圧巻!「剣の山に登り、火の海に飛び込む」リス族の伝統的なパフォーマンス

人民網日本語版    2025年3月13日(木) 17時20分

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省級無形文化遺産に指定されているリス族の伝統的なパフォーマンスを披露するイベントでは、多くの素晴らしいパフォーマンスが披露された。

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雲南省徳宏傣(タイ)族・景頗(チンポー)族自治州の各地でこのほど開催された省級無形文化遺産に指定されている傈僳(リス)族の伝統的なパフォーマンスを披露するイベントでは、多くの素晴らしいパフォーマンスが披露された。中でも、踏み桟が剣の刃でできた梯子36段を裸足で登ったり、真っ赤に燃える炭の上を裸足で歩いたりと、実際に自分の目で見るまでは、信じることができないような「剣の山に登り、火の海に飛び込む」離れ業が人々の注目を集めていた。人民網が伝えた。

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「剣の山に登る」:剣の刃でできた梯子を一気に駆け上がる男性

「剣の山に登る」というパフォーマンスの「剣の山」とは、剣の刃でできた踏み桟が36段、または72段の梯子を指し、イベント会場にはその20メートル以上の梯子が真っ直ぐと空に向かって立てられた。広がる青空の下で、剣の刃がきらりと光り、それを見ると、思わず身震いしてしまうほどだ。しかし、傈僳族の勇敢な男性たちは、全く臆することなく、素手で踏み桟を掴んだかと思うと、平地を歩いているかのように、楽々と裸足で一気に階段を登り、観客を驚嘆させていた。

この「離れ業」を披露したのは、徳宏傣族・景頗族自治州盈江県蘇典傈僳族郷のパフォーマンスチーム。チームは11人のメンバーで構成されている。リーダーの余才剛さん(48)は、各メンバーにその技術を伝承する重要な役割を担っている。


20歳の時に傈僳族の伝統的なパフォーマンスの技術を系統的に学び始め、5年間の厳しい練習を経て、25歳の時に、このチームに正式に加入。「剣の山に登り、火の海に飛び込む」というパフォーマンスを披露する資格を得た。それからの23年間、毎日練習を続け、そのスキルを磨き続けてきたという。


余さんによると、踏み桟が剣の刃でできた梯子を登るためには、「安定、精度、思い切り」が大切という。登る時、正確に刀の刃を斜めに踏み、接触する面積を大きくし、体の重心は、力の強い腕で支え、初めから最後まで、ネコ科の動物のように軽快、かつ機敏な動きをキープしなければならないという。

「火の海に飛び込む」:真っ赤に燃える炭の上を裸足で歩く男性

日が暮れて暗くなると、広場ではキャンプファイヤーが勢い良く燃え上がり、傈僳族の男性が裸足で登場して、「火の海に飛び込む」パフォーマンスを披露した。

男性たちはまず、壮懐酒と呼ばれる酒を、顔を上げてグイっと飲み干し、その後、雄たけびをあげるや、迷うことなく、地面で真っ赤に燃える炭で作られた「火の海」に飛び込んでいった。足で踏んだ場所から、火花が上に向かって、飛び散る様子はまさに圧巻だ。


パフォーマンスチームのメンバーのうち、最年少メンバーは早忠勝さん(18)で、今年チームに加入したばかりだという。後継者として一目置かれている若者で、その練習について早さんは「刃で怪我をするのは日常茶飯事。息を吐くのが0.1秒でも遅れると、炎が肺の中まで入ってきてしまう。ミステリアスでスリル満点のパフォーマンスをするために、陰でたくさんの努力を重ねている」と話す。


「神業」と言われても、それを支えているのは厳しい練習にほかならない。1000年以上の歴史を誇る極めてストイックな練習を5年から10年ほど重ねないことには、「神業」を習得することなどできない。最初はまず砂や小石を踏んで足の裏の皮膚を硬くし、その後、ガラス片を使って足の裏を鍛えていき、最終的に刀の刃や燃える炭を踏むことができるようになるという。厳しい練習の過程で数え切れないほどの怪我や火傷を経験し、これらの経験を経て、離れ業を披露できるような肉体と技を手に入れていくのだという。


「剣の山に登り、火の海に飛び込む」という傈僳族の伝統的なパフォーマンスは、超自然的現象といったようなものでは決してなく、民族の知恵と生活の実践の絶妙な融合から生み出されたものだと言える。そこには、傈僳族の1000年以上の歴史と文化が詰まっており、困難や問題に直面しても、卓越した知恵を活用しながら勇敢に立ち向かう傈僳族の精神が示されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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