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日本でフードデリバリーサービスが伸び悩んでいる原因が、中国で話題になっている。
日本でフードデリバリーサービスが伸び悩んでいる原因が、中国で話題になっている。
フェニックステレビの東京駐在記者である李淼(リー・ミャオ)氏は11日、自身の微博(ウェイボー)アカウントでウーバーイーツ(Uber Eats)や出前館などのフードデリバリーサービスの利用者が2022年頃をピークに横ばいから減少に転じているという日本メディアのデータを示した上で、「日本のフードデリバリーはなぜ普及し切らないのか。中国国内ではすでに日常生活に深く浸透しており、朝食の豆乳から深夜の焼肉まで、すべてスマホのタップで注文できる。しかし、日本ではウーバーイーツのような国際的な大手企業でさえ、フードデリバリーを主流の消費スタイルにすることはできていない」と指摘した。
その上で、物価の上昇等によって多くの日本人は「フードデリバリーはぜいたく」と考えるようになっていると分析。東京都内の中華料理店では店内で餃子を食べた場合は430円だがウーバーイーツで注文すると620円と約4割も割高になる上、ここに配送料も上乗せされると例示し、日本人がフードデリバリーをあまり利用しなくなった理由として「スーパーの弁当や自炊と比べると高くつくという価格に対する敏感さ」「24時間営業していて品ぞろえが豊富なコンビニがあること」「ランチに外食する人は多いが夜は自炊するのが主流という食事文化」の3点を挙げた。
また、こうした状況を受けて、ウーバーイーツがこのほど、利用者が店に受け取りに行った場合の「持ち帰り」の料理の価格を、店内で食事をした時と同額に値下げすると発表したことに言及し、「これは消費者を引き留めるための妥協策に過ぎない」と評した。
この話題について、中国のネットユーザーからは「日本旅行から帰ってきたばかりだけど、フードデリバリーは全く利用する必要がないと思った。外に出れば数分で飲食店やコンビニがある。日本では需要が完全に不足している」「人的コストも大きい要因だと思う。(中国)国内は労働力が安く買いたたかれているから維持できているけど」「労働力不足に加えて人的コストが高い日本ではフードデリバリーは難しいだろう」といったコメントが寄せられた。
また、日本在住とみられるユーザーからは「(日本は)送料が高すぎるんだよな。自分で出掛けて食べた方が断然お得」「(日本では)物価がこんなに高いのにフードデリバリーの利用者が増えるわけがない」「正直、料理の種類にこれといった特徴がないし、旅館レベルの食事でも食材はスーパーで手に入る。自分で解決できることなら、わざわざ外食する必要なんてないよね」といった意見も。
このほか、「そもそもフードデリバリーってそんなに良いもんじゃないでしょ」「デリバリーの料理って大しておいしくない。フードデリバリーが主流になることこそおかしいんだよ」とのコメントも見られた。(翻訳・編集/北田)
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