御嶽山噴火、火山国の日本でなぜ大きな被害?―中国メディア

Record China    2014年10月1日(水) 5時10分

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30日、長野、岐阜の両県にまたがる御嶽山が今月27日、突然噴火し、登山客約150人が取り残され、意識不明のけが人や心肺停止者が発生する事態となった。写真は御嶽山。

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2014年9月30日、長野、岐阜の両県にまたがる御嶽山が今月27日、突然噴火し、登山客約150人が取り残され、意識不明のけが人や心肺停止者が発生する事態となった。火山噴火で死者が出たのは、1991年に死者・行方不明者43人を出した長崎県の雲仙・普賢岳大火砕流以来、23年ぶり。新華網が報じた。

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火山の噴火や地震が頻繁に発生する日本では、火山の噴火が起きても、死者を出すことはまれだ。では、今回はなぜ、多くの死傷者が出る事故となってしまったのだろう?

◆予測は難しい

目撃者によると、御嶽山は突然噴火し、登山客が逃げる時間はほとんどなかった。頂上付近にある山小屋のスタッフは、「突然火山灰がドアの前に積もり、ドアが開かなくなった。多くの人が山小屋に避難して来て、いっぱいになった。取り残されている人が150人ほどいるかもしれない」と説明した。

気象庁で記者会見した北川貞之・火山課長は、「地震が今月11日に、1日80回を超え、回数としては多いため、活動が高まっているという状況ではあった。ただし、それ以外の兆候を示す地殻変動などのデータは何もなかった。また、その後地震が減っていることから、特別に高まっているという認識ではなかった」と説明し、「予知について限界があるということか?」との質問に、 「全ての噴火が前もって分かるわけではない。そう言われても仕方がない」と答えた。

▼紅葉シーズンで登山客が増加

気象庁が予測することができず、警告も発せられていない状況下で、予想もしていなかった多くの登山客が頂上付近にいたことが、今回多くの死傷者が出てしまったことの原因だろう。

御嶽山は1979年に突如噴火し、その後91年と2007年にごく小規模な噴火が発生しただけで、普段は登山客でにぎわっていた。中でも秋になると、特に8合目付近の紅葉が鮮やかに輝き、その美しい景観が多くの登山客から愛されている。

毎年、御嶽山に何度も登っているという斎藤哲さんは、27日の午前にも登り、下山後1時間足らずで噴火した。

斎藤さんは「山上で、地震や異臭などは何もなかった。天気も良く、登山の途中でも、火山噴火の可能性を警告する張り紙は見なかった。御嶽山噴火前、いたる所にカメラを持った登山客がいた」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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