2025年2月25日、韓国・朝鮮日報は「最近訪米した韓国の経済代表団が冷遇を受けた」と報じた。

記事によると、大韓商工会議所の崔泰源（チェ・テウォン）会長（SKグループ会長）ら韓国の経済代表団26人が最近米国を訪れたが、「意味ある成果」を残せなかった。滞在期間は19～20日の2日間で、初日にはホワイトハウス国家安全保障会議（NSC）関係者との面会、大韓商工会議所が主催する夕食会、2日目にはハワード・ラトニック商務長官と米財務省次官補との面会がそれぞれ予定されていた。

ところがラトニック商務長官が直前になって面会をキャンセルし、これに対して代表団側は強い遺憾の意を伝えた。財界関係者は「代表団の間では『これが70年の同盟への待遇なのか』と不満を示す声が上がった」と説明した。また、今回の訪問のメインイベントだった夕食会も、当初出席する予定だった共和党の主要人物の多くが欠席したという。

ラトニック商務長官との面会は急きょ21日午前に変更されたが、代表団の中で滞在を延長し参加できたのは10人ほどで、面会時間も30分に短縮された。代表団関係者は「今回の訪問は、70年の同盟関係を強調し、韓国の潜在力を主に示す顔合わせのような意味を持っていた」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「永遠の友も永遠の敵も存在しない厳しい国際情勢の中で生き残る方法は、自分で力をつける以外にない」「大統領がいないからこんな扱いを受ける」「大統領が監禁されている状態で企業家が交渉しに行くこと自体、米国の立場ではかなり不快だっただろうね」「早く尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領を釈放して米国に送るべき」「新たな実利外交の時代だ。企業家らの素早い判断が現在の暗鬱（あんうつ）な大韓民国の未来を開き、弾劾の泥沼から抜け出す原動力になってほしい。左派が政権を握ったら経済は奈落の底に沈む」「朝鮮戦争で韓国を助けた米国は、韓国の反米左派の現状を見て裏切られたと感じるらしい」などの声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）