Record Korea 2025年2月21日(金) 14時0分
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20日、韓国・ハンギョレ新聞によると、昨年12月の「非常戒厳」騒動以降、尹錫悦大統領の支持者の間で「中国人」に対する嫌悪感を露骨に表し、脅威を与える人が増えている。写真は尹大統領支持者らによる集会。
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2025年2月20日、韓国・ハンギョレ新聞によると、昨年12月の「非常戒厳」騒動以降、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領側と一部の与党議員らが「選挙において中国による不正な介入があった」「大統領の弾劾を求める集会に中国人が組織的に参加している」との主張を繰り返している中、支持者の間では「中国」と「中国人」に対する嫌悪感を露骨に表し、脅威を与える人が増えている。
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記事によると、韓国に留学中のある中国人学生は先月4日、ソウル・漢南洞を友人と中国語で会話しながら歩いていたところ、突然見知らぬ人からつばを吐きかけられ、「国に帰れ」「チャンケ(中国人を侮辱する表現)」などと暴言を浴びせられた。この日は、漢南洞にある大統領官邸の周辺で尹大統領の支持者ら約3万5000人による集会が行われていて、参加者らは「CCP(中国共産党)OUT」「NO CHINA」などと書かれたプラカードを掲げていた。中国人学生は「早くその場から離れなければとの思いで、友人と最寄り駅まで全速力で走った」と話したという。
また、集会場所の近くに職場や自宅がある人はさらに大きなストレスを抱えている。憲法裁判所近くの飲食店で働く中国人(54)は「中年男性客に『不正選挙についてどう思うか』と問いつめられ、怖い思いをした」「出勤や退勤時には、中国人に向けて『刺殺する』『踏みつける』などと叫ぶ声が聞こえてくるので、集会場所にはなるべく近づかないようにしている」と話した。
インターネット上にも、尹大統領の支持者らが集会場所の近くで中国人を脅す様子が映った映像が多数投稿されている。集会場所に迷い込んだとみられる中国人女性2人を手で押したり、大声で揶揄(やゆ)したりするものもあるという。
イ・ウギョン西江大教授(中国文化学科)は「これまで反中感情は高高度ミサイル(THAAD)配備や文化対立など特定の争点を中心に表れていたが、最近は根拠のない事実に基づいて中国人自体を嫌悪するまでに発展している」とし、「理性の領域を越えて宗教の領域に近いため説得が難しく、行動もより激しい」と説明したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「理由のない嫌悪は、さらに大きな嫌悪になって返ってくる」「愛国と国の恥さらしの違いが分からない人が本当に多い」「そういう行動が対中関係にどれだけの損害をもたらすか分かっているだろうか」「それぞれの経験から中国を嫌いになることはある。でもそれを個人にぶつけるのは違う」「中国にいる韓国人の安全は誰が守るの?」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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