Record China 2025年2月20日(木) 23時0分
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19日、中国のポータルサイト・捜狐に「舞台『千と千尋の神隠し』が中国・上海で初上演へ!幻想の名作が再びよみがえる」と題した記事が掲載された。写真は舞台 千と千尋の神隠し。
2025年2月19日、中国のポータルサイト・捜狐に「舞台『千と千尋の神隠し』が中国・上海で初上演へ!幻想の名作が再びよみがえる」と題した記事が掲載された。
記事はまず、宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」を原作とする舞台劇が、25年7月14日から8月3日まで上海文化広場で上演されることが決定したことを挙げ、「今回の公演は、日本語オリジナル版としてアジア最大規模となるもの。『人生で一度は見るべき必見の作品』と称されるこの舞台がついに中国に上陸する。宮崎監督作品を愛する観客にとって、見逃せない機会である」と述べた。
同舞台では、主演の千尋役に、初演時から演じている橋本環奈と、24年から参加した福地桃子の2人がキャスティングされ、交互に千尋の成長の旅を演じる。橋本は、「作品の持つ魔法のような魅力や、心に響くメッセージを、ぜひ劇場で感じていただけたらうれしいです」と意気込みを語った。演出を手掛けるのは、英国のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で代表作に「レ・ミゼラブル」を持つジョン・ケアード氏。その演出は高く評価され、第47回菊田一夫演劇賞を受賞している。舞台では、オーケストラの生演奏によって映画の名曲を忠実に再現。さらに、コロシアム劇場級の舞台美術が採用されているという。
記事は同舞台について、「物語は、千尋が神々の世界に迷い込み、両親を救うために奮闘しながら自らも成長していくという、原作アニメの名シーンを忠実に再現。登場キャラクターの表現も緻密に作り込まれており、ハクの神秘的な存在感、湯婆婆の威圧感、カオナシの孤独などが、舞台ならではの身体表現やセリフの演出によって巧みに表現される。特に、釜爺は、俳優と舞台装置が連携することで見事に再現され、視覚的な見どころとなっている」と紹介した。
また、「東宝演劇が『千と千尋の神隠し』を日本語オリジナル版のまま海外で上演するのは、ロンドン公演に続く初の試みとなる。従来、東宝は海外公演を現地の観客向けにローカライズしてきたが、今回は文化的な本質を損なわずにそのまま届けることを選択した」と説明。福地が「舞台『千と千尋の神隠し』中国での上演が決定し、とてもうれしく身が引き締まる思いです」と語っていることに触れ、「上海文化広場の約2000席規模の劇場で行われる同公演は、中国における日本語の舞台作品の歴史に新たな1ページを刻むことになるだろう」と論じた。
そして、「『千と千尋の神隠し』は、ただのアニメ作品ではなく、成長、環境問題、人間性といったテーマを深く掘り下げた時代を超えた名作である。ロンドン公演の観客からは『まるで幼少期の夢の世界を再び体験したかのようだ』との声が寄せられていた。上海公演もまた、多くの観客の心に響くものとなるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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