人民網日本語版 2025年2月19日(水) 18時30分
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中国の人型ロボットが100段以上の階段登りと雪上走行に成功した。
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国家地方共同建設エンボディドAI(人工知能)ロボットイノベーションセンターは、自社開発の人型ロボット「天工」の「小脳」を持続的に進化させ、雪の上、階段、砂地など複雑な地形における運動能力を強化してきた。これまでに「134段の階段を安定的に登る」、「雪の上で転倒せずに走る」など、さまざまな能力を実現している。新華社が伝えた。
「天工」はこのほど実験室を出て、134段の階段登りにチャレンジし、滑らかな動きで北京海子牆公園の最高地点にたどり着いた。人型ロボットにとって複雑な地形への適応はこれまでずっと難題だった。「天工」が滑らかな動きで階段を登れたのはなぜか。
その核心は感知能力と運動アルゴリズムにある。エンジニアによると、さまざまな能力を備えたエンボディドAIエージェント「開物」に含まれるエンボディド「大脳」と「小脳」により、「天工」は知覚歩行を実現し、動きながら前方の地形をリアルタイムで把握し、ただちに環境を正確に分析し、全身の動作と歩行パターンを調整し、随時変化する段差や路面の状況などに柔軟に対応することができるのだという。
複雑な道路での高速走行も人型ロボット業界における大きな課題の一つだ。これまでの人型ロボットは速度と安定性の両立が困難だったが、「天工」はこのたびのバージョンアップによってこの現状を打破した。「天工」の安定走行速度は10km/h、最大速度は12km/hに達する。一方で、従来の最高速度は6km/hにとどまっていた。その上、「天工」は階段だけでなく、雪の上、砂地、山の斜面などさまざまな複雑な地形において動き回り、高速で走行することができる。
知覚歩行が可能になると、ロボットは安定的で高速に走行するようになっただけでなく、外部からの干渉を受けても転倒しなくなった。滑りやすい雪の上で異なる方向から力が加わっても、「天工」はバランスを保って転倒せずにいられる。
安定的な階段登りや転倒しない走りなどの技能は人型ロボットが自律的に複雑環境へ適応する能力の新たな飛躍を意味する。そして今後のロボットの実際の応用(救助や探査といった複雑なシーンなど)やエンボディドAIの普及に向けた基礎を築くことになる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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