日本からシェア奪取も、中国電動バイク「危険な乗り物」からの逆襲―中国メディア

Record China    2025年2月20日(木) 12時0分

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18日、中国新聞網は、中国製電動バイクの海外進出の足跡をたどる記事を掲載した。

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2025年2月18日、中国メディアの中国新聞網は、中国製電動バイクの海外進出の足跡をたどる記事を掲載した。

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記事は、中国税関総署のデータとして、昨年の電動二輪車(電動バイク・電動自転車)の輸出額が初めて400億元(約8000億円)を突破したと紹介。利便性が高く環境に優しい中国の電動二輪車の魅力が世界に広がっているとし、24年に開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)リマ会議で、あるペルー人女性が「中国の技術水準はまったく別次元だ」と中国の電動二輪車を絶賛したというエピソードを伝えた。

その上で、数年前までは中国国内でも電動二輪車の安全性の低さが問題視されていたと指摘。製造技術の未熟さによりバッテリーの不合格率が高く、室内での充電や勝手な改造によって多くの火災や交通事故が発生していたとした。そこで中国政府は昨年に電動二輪車産業の全面的な整備に乗り出し、安全監視システムの強化、新しい国家基準の策定と実施、屋外充電ステーションの整備に取り組んだことで、電動二輪車に関係する事故被害が前年に比べて90%も減少することに成功したと紹介している。

そして、徹底的な改革によって中国の電動二輪車は技術革新のスピードが加速し、ハイエンド化、スマート化の傾向が顕著になったと指摘。遠隔通信制御や動的安全監視、北斗衛星ナビゲーションシステム、最新のバッテリー技術、難燃性素材、高性能合金鋼の使用といった技術の進歩により、安全性・信頼性が大幅に向上したと伝えた。

中国電動バイク

記事は、昨年11月に開かれたイタリア・ミラノ国際モーターサイクルショーで中国の電動二輪車メーカー「YADEA(雅迪)」が欧州市場向けモデルを発表し、タイヤ空気圧モニタリングやGPSナビゲーション、スマートフォン連携による解錠機能、音声コントロールといった先進機能を搭載していたことで、欧米の業界メディアから高く評価されたと紹介した。

また、中国の電動二輪車は完成されたサプライチェーンによって、海外市場で強い競争力を誇るとし、米国に輸入される電動アシスト自転車の 85%以上が中国製であること、これまで日本企業の天下だったベトナムのバイク市場でYADEAなどの中国産電動二輪車が販売台数を増やしつつあること、中国メーカーがベトナムやインドネシアに生産拠点を建設していることを伝えた。

さらに、「一帯一路」構想の一環としてアフリカでも電動二輪車の普及を加速させており、中国企業と戦略提携したアフリカのスタートアップ企業Spiroが昨年米誌TIMEの「世界で影響力のある企業100選」に選ばれるまで成長したほか、タンザニアのメディアが「中国企業の高品質、低価格な電動二輪車がアフリカのグリーントランスポート革命に大きく貢献した」と評価したことなどにも触れた。

記事は最後に、あるシンクタンクの予測では、海外の電動二輪車需要は26年に4630万台に達し、市場規模は29年に440億ドル(約6兆7000億円)に達する見込みだとした上で「大きく開けた道が、中国産電動二輪車の前に広がっている」と評した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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