中国の有名インフルエンサーが「日収30万元（約620万円）以上」「寝ているだけで稼げる」などと発言したことが物議を醸している。中国メディアの極目新聞が18日付で報じた。

記事によると、中国の人気女性インフルエンサー・顧茜茜（グー・チエンチエン）がこのほど行ったライブ配信で「今日は一日中ベッドでゴロゴロしていただけ。でも、抖音（Douyin。中国本土版のTikTok）の（自身が紹介した商品の）取引額は116万元（約2400万円）、私の見込み報酬は30万3200元（約630万円）」と明かした。

顧茜茜はアンチコメントに対し、「私の成功が気に入らない？でもね、あなたが私をののしればののしるほど、私は稼げるの。月収じゃなくて日収よ。1日で。分かる？」と応じ、別の二つのプラットフォームでも直近7日間にそれぞれ2億円近い額を売り上げたことを明かした。

顧茜茜は抖音で500万のフォロワーを有している。企業による広告費も高騰しており、広告主とインフルエンサーをマッチングするプラットフォーム「星図」では、顧茜茜クラスの配信者の場合、1～20秒の動画で4万3600元（約90万円）、21～60秒の動画で5万1200元（約107万円）、60秒以上の動画で5万7600元（約120万円）と報酬が定められているという。

「寝ているだけでも稼げる」という発言はネットユーザーの間で議論を巻き起こし、「そんなに楽に稼げるなんてうらやましすぎる」「私も寝ているだけで稼げるような自由を手に入れたい」といった声が上がる一方、「ただの自慢か？イラっとする」「こんな価値観を広めるのはどうなの？寝てるだけで稼げるって正しいの？」などと批判的な声も出ている。（翻訳・編集/北田）