人民網日本語版 2025年2月15日(土) 5時0分
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テスラの大型商業用蓄電システム「メガパック」の工場で生産が始まった。
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上海自由貿易区臨港新片区で完成した電気自動車(EV)メーカー・米テスラの大型商業用蓄電システム「メガパック」の工場で生産が始まった。
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蓄電システムは現在、テスラが非常に重視する事業となっている。蓄電システムの需要が高まるにつれて、テスラは大型商業用蓄電システムの供給が需要に追いつかないという課題に直面していたのを背景に、上海にその生産工場が建設される運びになった。そして、着工からわずか7カ月で工場は完成し、今年2月に生産が始まった。今年第1四半期(1-3月)に生産能力は上昇カーブを描くとみられている。
テスラはなぜ、初の「メガパック」の海外工場を中国に設置することにしたのだろうか?
同済大学機械・エネルギー工程学院の譚洪衛(タン・ホンウェイ)教授は、「蓄電市場の規模は再生可能エネルギーによる発電の成長にある程度比例するように拡大している。初期段階と成熟段階ではその割合が異なり、現時点において蓄電は中国の再生可能エネルギーによる発電量の2~5%を占めるようになっている。今後、バッテリーのコスト低減などが要因となり、その割合はさらに高まり、5~20%に達するだろう」と予測している。
中国の劉振民(リウ・ジェンミン)気候変動問題担当特使は、「24年9月末の時点で、中国の再生可能エネルギー発電が発電全体に占める割合は54.7%だった。近年、その割合は急速に高まり続けているものの、中国国内のエネルギー供給ニーズを満たすことは現時点ではできていない。エネルギー当局はカーボンニュートラルという目標を達成しなければならず、50年をめどに中国の再生可能エネルギー発電が占める割合は約80%にまで高まると予想している」とした。
市場のポテンシャルが大きいほか、中国の政策サポートも蓄電関連の企業に積極的なシグナルを発している。例えば、上海が24年末に発表した政策は「26年をめどに新型蓄電のコア技術・設備産業チェーンを作り上げ、新型蓄電産業パークを2カ所打ち立て、応用規模を80万キロワットまで引き上げ、蓄電によるピークカットの初期段階の効果が表れるよう取り組む」としている。
国家電網の上海市電力のハイレベル専門家の張宇(ジャン・ユー)氏は、「テスラはコスト管理を含む蓄電商品の業態の面で、投資家の信頼感を一層高めている。このような角度から見ると、上海の『メガパック』工場で生産が始まったことで、中国の蓄電産業の『加速ボタン』が押されることになるだろう」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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