なぜ日本のアニメ「陰陽師」はこれほど人気なのか?―中国メディア

Record China    2025年2月13日(木) 9時0分

拡大

9日、中国のポータルサイト・淘宝百科に「なぜ日本のアニメ『陰陽師』はこれほど人気なのか?」と題した記事が掲載された。写真は「陰陽師」。

(1 / 2 枚)

2025年2月9日、中国のポータルサイト・淘宝百科に「なぜ日本のアニメ『陰陽師』はこれほど人気なのか?」と題した記事が掲載された。

その他の写真

記事はまず、「アニメ『陰陽師』は、その独特な世界観、精緻なキャラクター設定、そして深い文化的背景によって、世界中のファンを魅了している。日本の伝統的な妖怪文化と現代的な美意識を見事に融合させた同作は、まさにアニメの名作といえる」と評した。

その上で、「まず『陰陽師』がなぜこれほど話題になっているのかを探ってみよう。『陰陽師』は、平安時代を舞台にしたアニメ作品であり、陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)と武士・源博雅(みなもとのひろまさ)が共に妖怪と戦う物語である。同作は、緊迫感あふれるストーリーに加え、日本の伝統文化における妖怪の要素を取り入れており、視覚的にも文化的にも楽しめる作品となっている」と紹介した。

続けて、「『陰陽師』の魅力の一つは、その緻密に構築された世界観にある。物語の舞台は平安時代の京都。陰陽道が隆盛を極めたこの時代は、神秘的な雰囲気に満ちている。原作を手がけた夢枕獏氏は、繊細な筆致と豊かな想像力によって、現実と幻想が交錯する世界を描き出した。この世界では、人間と妖怪が共存し、温かい情もあれば対立も生まれる。人間の複雑な感情が絡み合う一方で、運命の移ろいやはかなさも描かれている。例えば、物語の重要な舞台の一つである『陰陽寮』は、陰陽師たちが術を駆使する場所であり、同時に人間と妖怪の戦いが繰り広げられる場でもある。こうした細部へのこだわりが、視聴者を平安時代の神秘的な世界に誘い込む」と説明した。

また、「『陰陽師』といえば、やはり2人の主人公、安倍晴明と源博雅の存在が欠かせない。安倍晴明は、冷静沈着でありながらどこか優しさを漂わせる天才的な陰陽師。一方の源博雅は、まっすぐで勇敢な武士であり、その誠実さと熱血ぶりが多くの視聴者の心を打つ。この2人は性格こそ対照的だが、抜群のコンビネーションを発揮し、物語を大いに盛り上げる。さらに脇役たちもそれぞれに独自の個性を持ち、物語の奥行きを深めている。そして、妖怪たちもまた魅力的な存在として描かれ、そのどれもが、視聴者の記憶に深く刻まれるキャラクターばかりである」とした。

さらに、「『陰陽師』は、ストーリーやキャラクターだけでなく、音楽や美術面においても非常に高い完成度を誇る。音楽は、優美な旋律で平安時代の神秘的な雰囲気を見事に表現している。音楽が流れるたびに、人々はまるで古く神秘的な世界へと引き込まれるかのようだ。また、美術面においても『陰陽師』は日本的な美意識を色濃く反映した作風を採用している。キャラクターの衣装から建築物に至るまで、細部にわたるデザインが丁寧に作り込まれ、作品全体がより魅力的になっている。視聴者はこの美しさにより深く引き込まれている」と論じた。

日本のアニメ「陰陽師」

そして、「『陰陽師』は単なるアニメ作品ではなく、日本の伝統文化を世界に伝える重要なメディアでもある。同作を通じて、多くの人々が陰陽道や五行思想、さらには日本の妖怪伝承に初めて触れることとなった。こうした知識は、視聴者の文化的な視野を広げるだけでなく、中国や日本における歴史的な文化交流を考察するきっかけにもなっている。また、『陰陽師』の成功は、ゲームやグッズといった関連産業の発展にも大きく寄与した。今や『陰陽師』は世代を超えて愛される文化的シンボルとなり、多くの若者に影響を与え続けている」と言及した。

記事は、「『陰陽師』がこれほどの人気を誇るのは、その世界観、キャラクター造形、音楽や美術、そして文化の伝承のすべてにおいて高い完成度を誇っているためである。もしまだ『陰陽師』を見たことがないのなら、ぜひ時間を作ってこの平安時代の幻想世界に足を踏み入れてみてほしい。きっと、その魅力に引き込まれるに違いない」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!今回はワン・ホーディー特集!その魅力に迫ります。詳しくはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携