中国のガソリンスタンド、 NEV普及で2030年までに淘汰され2万カ所減少―国営メディア

Record China    2025年2月10日(月) 7時0分

拡大

新エネルギー車(NEV)の普及に伴い、2030年までに中国国内のガソリンスタンドは大幅に淘汰。現在の約11万カ所から2万カ所減少し、9万カ所前後になると予測される。写真は中国のガソリンスタンド。

電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)といった新エネルギー車(NEV)の普及に伴い、2030年までに中国国内のガソリンスタンドが大幅に淘汰される、と国営メディアが伝えた。ガソリンスタンドは現在の約11万カ所から2万カ所減少し、9万カ所前後になると予測される。

中央広播電視総台傘下の中国国際テレビ(CGTN)によると、中国石油経済技術研究院はこのほど北京で「2024年国内外石油・ガス業界発展報告」を発表。24年の中国の石油見掛け消費量は7億5600万トンに達し、前年とほぼ横ばいであるものの、増加幅は大幅に縮小した。消費構造の面では「交通用燃料は減少、化学工業用燃料は増加」という特徴がみられる。

石油製品消費は前年同期比2.4%減の3億9000万トンとなる一方、化学工業用油は7.3%の増加となった。発表会に出席した中国石油経済技術研究院の陸如泉院長は「24年に中国の石油製品消費はターニングポイントを迎えた」と指摘した。

報告によると、24年に中国のNEV保有台数は3000万台を超え、累計で約2800万トンのガソリン消費が置き換えられることで、年間のガソリン消費量は前年比3.1%減の1億5800万トンにとどまる見込み。またLNG(液化石油ガス)を使う大型トラックの急速な普及により、約2500万トンのディーゼル燃料が代替され、年間のディーゼル消費量は前年比4.8%減の1億9200万トンとなる見通し、とした。

中国石油経済技術研究院の呉謀遠副院長は「石油製品消費量の減少速度を踏まえると、30年までに中国国内の2万か所のガソリンスタンドが淘汰され、現在の約11万カ所から約9万か所前後に減少することが予測される」と指摘。「これは業界にとって非常に大きな試練になるだろう」と述べた。

中国石油経済技術研究院の試算では中国の石油需要は25年に、石炭需要は28年にそれぞれピークに迎える。これにより、中国のエネルギー関連の炭素排出量は30年までにピークに達し、予定通りカーボンピークアウトを実現すると見込まれている。

一方、中国交通運輸部の責任者によると、24年11月末時点で、EV充電設備を設置した高速道路サービスエリアの割合が97%となり、23年末の85%から大きく上昇した。標高の高い少数のサービスエリアを除き、ほぼ全域をカバーしたとのことになる。

各地の高速道路サービスエリアでは120キロワット以上の急速充電施設が広く展開されている。浙江省、江蘇省、広東省などでは短時間の急速充電ニーズに応じて600~800キロワットのスーパー充電ステーションを建設。四川省、湖南省新疆ウイグル自治区などではモバイル充電ロボットを高速道路サービスエリアに導入しているという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!今回はワン・ホーディー特集!その魅力に迫ります。詳しくはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携