日本のパン職人がみた韓国のパン業界とは=韓国ネット「日本に行ってショックを受けた」「不買運動を」

Record Korea    2025年2月8日(土) 20時0分

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2日、韓国・ヘラルド経済は「日本のパン職人が見た『韓国のパン』」と題した記事を掲載した。資料写真。

2025年2月2日、韓国・ヘラルド経済は「日本のパン職人が見た『韓国のパン』」と題した記事を掲載した。

韓国のパンの価格は世界でも最上位だという。世界の生活費データベース「Numbeo」によると、韓国の食パン(500グラム)の平均価格は約4200ウォン(約442円)で、世界で5番目に高い。また価格は年々高騰しており、韓国・統計庁によると23年のパンの物価指数は129.20で、前年より9.5%上昇した。

では味と品質も価格と同様に世界レベルなのかというと、過去に比べ製パン技術が向上したのは事実だが、「世界には程遠い」という。「ごく少数のフランチャイズが市場を占めている韓国のパン業界では、品質向上の努力も、個性的な商品を作り出すアイデアも見当たらないからだ」と、記事は指摘している。

ソウル・弘大(ホンデ)でベーカリーカフェ「青い鳥」を営む小林達(すすむ)さんは、韓国の製パン市場は企業のビジネス論理によって動いているのが問題だと話す。フランチャイズ企業の利益の極大化が目的の市場であり、そのために品質に対して価格が高い。企業側にとっては非常にいい市場だが、消費者は損をするだけだと指摘している。

製菓製パン分野で世界トップクラスのレベルを誇る日本から来た小林さんにとって、韓国の市場は「やや衝撃的だった」という。フランチャイズが掌握し、特色のないパンが並び、材料の品質もさほど良くない。渡韓してきた11年に比べると材料は良くなったが、フランチャイズの力は更に堅固なものとなり、パンの価格はつり上がった。

記事は「小林さんの言葉は『企業が目先の利益だけを追求する市場ではなく、それぞれの店が独自の味を作り出せるような構造的な変化が必要だ』ということを意味する」とし、「各店舗が個性あるパンを作って競争し品質を引き上げ、消費者には合理的な価格で提供すべきだ」としている。

また、パン店を営むパン職人が純粋な情熱を持ってパンを作ることがパン市場の成長に繋がる、売り上げは自然に後から付いてくるとも、小林さんは話している。例として、韓国でも人気の「塩パン」は、愛媛県の「塩パン屋パン・メゾン」という小さな店で生まれたものだと紹介。「新しいパンの開発が好きな職人さんが作ったもので、ヒットしてからもマーケティングなどは特にせず、塩パンで金もうけしようという意識がなかった」「その後もパンへの情熱で新たな試みを続けている。それが市場を長期的に発展させる力になると思う」「情熱こそ、企業の論理にとらわれず消費者に良質なパンを届ける原動力だ」と伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「最近はどこの店も塩パン1個4000ウォン以上する。せいぜい1500ウォンだという味だけど」「あるフランチャイズはじわじわと値上げして、1年で2倍以上になったから、もう行ってない」「的を射た指摘だ。韓国の製パン市場は変わらなければいけない。日本ではスーパー、コンビニでも韓国の店よりはるかに安く、はるかにおいしいパンを売っているということにショックを受けたよ」「韓国のパンは本当に高い。フランチャイズだけでなく、町の個人経営の店やカフェも。ただ高いだけ。日本で食べたクリームパン、メロンパンは韓国で食べたどのパンよりもおいしくて、値段は半額レベルだった」「高くてもみんな買うから変わらない。パンを買うのをやめたらどう?」「まずくて高い韓国パンの不買運動をすべきだな」などと嘆く声が多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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