台湾メディアのFTNN新聞網は29日、「日本が忘れられない」と題し、日本から戻った台湾人の不満を紹介した。

【その他の写真】

記事によると、台湾の若者向けSNS・Dcard（日本旅行版）で、あるユーザーが「日本から戻った後、台湾の多くのことに不満を覚える」として、3つを挙げた。1つ目は天気で、「日本の空はとても青く、空気中の浮遊物が少ないのだと思う。空気はカラッとしていて肌もサラッとして、ジメジメした不快感があまりない」と述べた。

2つ目は道路で、「台湾では街なかでのバイクの騒音がひどいし、台湾のドライバーは日本のドライバーと比べてせっかち。そんなに急いでどこに行くのと思う。歩道に車やバイクがズラリと止められているのが、見た目にも実際の歩行にも邪魔」と批判した。

3つ目は街並みで、「台湾は利益優先で細部へのこだわりや美的センスがない。適当にフェンスで囲まれただけの土地があちこちにある。簡易的な駐車場にしているのかもしれないが手入れはされておらず、草ボーボーかごみだらけ。街なかの広告も目を引くためだけのひどい色使いで、周囲との調和を考えたデザインがほとんどない。定期的な清掃もされていない」と指摘した。

投稿者はさらに、「台湾の多くのサービスは『形になっていればいい』というだけで、ユーザーの利便性などは考えられていない」とし、「セルフレジが普及していない」「公共交通機関へのモバイル決済の導入が進まず、利用しづらい」などの問題点にも言及。「こうした環境で普通に暮らしていたはずなのに、日本から戻ってくると正に『老残窮（老朽、破損、貧困。主にインフラや生活環境について使われる）』を感じる」と嘆いた。

この投稿に対し、特に交通面の指摘に共感の声が多く上がり、「家を一歩出た瞬間、交通のカオス（混乱）ぶりに心折れる」「交通が本当に耐えられない。他の国と比べてもひどいレベルだと思う」「日本では歩行者がちゃんと歩けるし、散歩も快適。台湾では市街地のアーケードを歩くのすら障害物競走みたい」「みんな歩道が狭いと文句を言うくせに、自分はバイクに乗り続ける。土地が狭いのにみんながバイクに乗りたがる。まずは台数を規制すべきでは？あるいは、駐車スペースが確保できない場合は買えないようにすればいい」といったコメントが寄せられた。

一方で、「台湾はもう十分いい方だよ。海外に長期滞在したことがない人は、その国の悪い面までは見えないから」「日本は遊びに行くだけにしておいた方がいい。以前、仕事で日本人にひどい扱いをされた。台湾に戻ってからは卵焼きとアイスミルクティーを食すだけで超幸せ」「長期間住んでさまざまな面を考慮すると、やっぱり台湾の方が生活に適している。ストレスも少なく楽。でも、もし超お金持ちで働かなくてもいいなら日本の完勝だと思う」「どこにでも良い面と悪い面がある」といった意見も出たという。（翻訳・編集/北田）