中国で新エネ車の価格競争激化、ディーラーに大打撃―台湾メディア

Record China    2025年1月17日(金) 18時0分

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16日、台湾メディア・TVBSは、中国で新型エネルギー車(NEV)メーカーによる値下げ合戦が繰り広げられ、ディーラーが大きな影響を受けていると報じた。

2025年1月16日、台湾メディア・TVBSは、中国で新型エネルギー車(NEV)メーカーによる値下げ合戦が繰り広げられ、ディーラーが大きな影響を受けていると報じた。

記事は、NEVの急速な普及に伴って中国の自動車メーカーは価格競争を繰り広げており、発売される車種は次々とコストパフォーマンスが高くなっていると紹介。特に最近はハイブリッド車の人気が高まり、乗り心地が良く機能性も十分な自動車が10万元(約220万円)を切る価格で販売されており、消費者に大きなインパクトを与えているとした。

中でも、BYDが展開する電気自動車(EV)ブランド海鷗(シーガル)はハイテクを駆使した設備を搭載しながら6万9800元(約150万円)という衝撃的な低価格を実現したモデルを発表して市場から注目を集めたとする一方で、業界内における価格競争激化の象徴と見る動きもあり、価格競争が車メーカーやディーラーに後々の課題をもたらす可能性も含んでいると指摘した。

そして、値下げ競争のしわ寄せはディーラーが被っており、ディーラーは資金繰りが難しくなっていると紹介。中国本土の自動車流通協会によると、市場価格の下落や販売割引によって2024年1月までの11カ月間に1776億元(約3兆7600億円)の損失が出ており、前の11カ月に比べて損失が大きく拡大したと紹介した。

また、激化する価格競争は新興自動車メーカーにも圧力を与えていると指摘。一部メーカーは持ちこたえられずに倒産してしまい、これらのメーカーが生産した車種のアフターサービスが行き届かず、問題を抱えた車が続出するという事態も招いていると伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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