韓国人の中国旅行が急増、ビザ免除政策が奏功―香港メディア

Record China    2025年1月16日(木) 5時0分

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中国が韓国人に対して中国での短期滞在のビザを免除する政策を採用したことで、中国を旅行する韓国人が急増している。写真は上海。

香港メディアの鳳凰ウイークリーによると、中国が韓国人に対して中国での短期滞在のビザを免除する政策を採用したことで、中国を旅行する韓国人が急増している。韓国政府が1月8日になり、同月27日を臨時公休日に指定したことで、春節(旧正月、2025年は1月29日)に伴う連休が6日間になったことも、韓国では旅行熱に拍車をかけているという。

中国政府は2024年11月8日、韓国を含む9カ国の旅行者のビジネス、韓国、家族訪問、乗り継ぎを目的として中国に入国する場合、ビザなしでも最大15日までの滞在を許す政策を開始した。このことで、韓国人の間で中国旅行ブームが発生した。また、韓国では春節前後の3日間が本来の休日だが、韓国政府は1月8日、同月28日から30日までの連休に加えて、27日(月)を臨時公休日とした。このため、25日(土)から30日(目)までの6日間が連休となり、31日(金)に有給休暇などを取れば、2月2日(日)までの9連休になる。

旅行関連サイトの携程によると、春節期間の韓国からの中国旅行予約件数は前年同期比452%増になった。韓国の旅行予約サイトのインターパークツアーでは、中国が韓国人に対するビザ免除を採用した24年11月には、中国へのパッケージ旅行の予約件数は前月比で104.8%増加し、予約人数は86.7%増だった。前年同月比では、予約件数は226.1%増、予約人数は185.4%増だった。

中国旅行をしばしば楽しむ退職教師の安致敦(アン・ジドゥン)さんは中国側のビザ免除策について「わざわざソウルに行ってビザを取得する必要がなくなった」「以前はビザの発給料金が数万ウォン(5万ウォン=約5400円)とかなり高額で、手続きも面倒だった。節約できたお金を旅行の費用に回すことができるようになった」と説明した。

また、37歳会社員の呉玟真(オ・ミンジン)さんは、ビザなしで入国した時の状況を「わずか30秒で通関した。何の質問もされなかった」と説明した。

中国の航空会社である春秋航空の関係者によると、韓国人に対するビザ免除以前には、ソウルと釜山から上海行きのフライトの韓国人乗客の割合は、20%だったが、現在では35%~45%にまで増加したという。

携程によると、24年の通年の韓国人の中国入国者数は前年比で157%増加し、予約件数は同145%増だった。人気の目的地の上位5カ所は上海、青島、北京、広州、延辺だった。延辺とは吉林省延辺朝鮮族自治州のことで、北朝鮮との国境の長白山(韓国語名は白頭山、ペクトゥサン)を韓民族(朝鮮民族)発祥の地とする伝説がある。一般の韓国人が北朝鮮に立ち入ることは事実上不可能な状態が続いているため、中国経由が「白頭山詣で」の唯一のルートということになる。また、延辺朝鮮族自治州には満州国時代にもかなりの人数の朝鮮人が移住したため、現在も韓国人の親族が暮らしている場合がある。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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