韓国の来年の輸出見通しが悪化、最大の理由は半導体=韓国ネット「国の運は尽きた」「未来が心配」

Record Korea    2024年12月24日(火) 15時0分

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23日、韓国・中央日報は「韓国経済の成長の中核軸である輸出が揺らいでいる」と伝えた。写真は韓国・釜山港。

2024年12月23日、韓国・中央日報は「韓国経済の成長の中核軸である輸出が揺らいでいる」と伝えた。

記事によると、貿易協会、産業研究院、韓国銀行、韓国開発研究員(KDI)、金融研究院による25年輸出増加率見通しの平均値を算出した結果、今年度比1.5%増にとどまった。最も否定的な見通しは0.4%増(金融研究院)、最も高い見通しでも2.2%増(産業研究院)で、今年(1~11月基準8.3%増)の4分の1水準となっている。来年の輸出額見通し平均は6987億ドル(約109兆880億円)で、今年の政府目標値(7000億ドル)を上回ることはできない可能性が高いとみられている。

来年の輸出の見通しが暗い最大の理由は半導体だという。今年の半導体輸出は過去最高の1390億ドル(半導体協会推計)を記録し、輸出全体の約20%を占めた。半導体輸出を除くと1~11月の輸出増加率は1.6%に急落する。それほど半導体効果が大きい。しかし、来年は中国の半導体が大きな脅威となると、記事は指摘している。これまで韓国製メモリを輸入していた中国電子業界が中国製メモリを導入するようになり、長鑫存儲技術(CXMT)や長江存儲科技(YMTC)がサムスン電子、SKハイニックスのライバルとなった。サムスン電子は10月の業績発表で「中国メーカーの旧型製品供給増により、業績が下がった」と異例とも言える説明を行っている。中国に対する広帯域幅メモリ(HBM)の輸出規制強化など、米国の対中制裁の不確実性も拡大している。半導体協会は来年度の半導体輸出額が「2.9%ほど減少する」と予測している。

また記事は「米中の対立により、これまで半導体輸出が実際よりも大きく見える錯視効果もあった」と評している。サムスン電子、SKハイニックスとも、中国内工場で製造したメモリチップを韓国に輸入し、再加工して海外へ再輸出する量がかなりのものになる。米国の制裁で中国工場に最先端設備を導入することができず、最終工程を韓国で行っているという事情もある。いずれも韓国工場を経ているため「輸出」となるが、半導体メーカーの実際の販売数が増えることはない。

輸出の不振により「韓国経済全般が成長エンジンを失う」という懸念も膨らんでいるという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「大韓民国の運は尽きた。遠からず厳しい時代がまたやってくるだろう」「輸出競争力を失い、技術力も人件費の安いアジアの国に追い付かれ、未来がどうなるのか心配だ」「文在寅(ムン・ジェイン)政権が賃上げやら週40時間勤務やらを導入して価格競争力を落とした上に、サムスン電子のトップを監獄に入れた。輸出入で食べている国が産業競争力を失ったらおしまいだ」「何も知らない素人を座らせて大統領ごっこをやったから国がめちゃめちゃになった」「国が今こんな状況なのに、どこの誰が取引したがるのか。自分ならお断りだよ」など、怒りや嘆きの声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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