独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトはこのほど、中国について「米国が仕掛ける新たな半導体戦に報復」とする記事を掲載した。

記事がロイター通信の報道などを引用して伝えたところによると、中国は、米国が中国向けの半導体輸出規制を強化すると発表した翌日、ガリウム、ゲルマニウム、アンチモン、超硬度材料に関連する「デュアルユース（軍民両用）品目」の米国への輸出を禁止すると発表した。

中国商務部は3日の声明で「国の安全保障と利益を守り、拡散防止などの国際的義務を履行するため」とした。

中国税関の統計によると、米国へのゲルマニウムやガリウムの加工品および未加工品の輸出は今年1～10月はゼロだった。前年はゲルマニウムについては第4位、ガリウムについては第5位の輸出先だった。

米国は2日、先端半導体の製造装置や半導体の製造に必要なソフトウエアの中国向けの輸出を新たに規制し、輸出を制限するリストに北方華創科技集団（ナウラ・テクノロジー・グループ）など140社を追加すると発表していた。

中国の自動車、半導体、インターネット、通信の4業界団体は3日の声明で、米国製半導体はもはや安全でなく信頼できないとし、会員に対し国産半導体の購入を呼び掛けた。（翻訳・編集/柳川）