anomado 2024年12月1日(日) 9時0分
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27日、中国メディアの澎湃新聞はファンタジー時代劇「永夜星河」が本当にヒットしたのかを分析する記事を掲載した。
2024年11月27日、中国メディアの澎湃新聞は「ユー・シューシン(虞書欣)とディン・ユーシー(丁禹兮)が共演したファンタジー時代劇『永夜星河』が本当にヒットしたのか」を分析する記事を掲載した。
記事は初めに、「永夜星河」について「最終回のラストシーンに当局の指導が入った疑惑はあるものの、全体的には目立つ欠点は無かった。ただ、同作の成績はつかみどころがない不安定な印象がある」として、「制作チームはショート動画によるマーケティングを重視したが、その波及効果が既存の同作のファンまでしか届かず、ライト層や一般視聴者層のような外部が興味を持つほどには拡散されず、話題や注目度の割にはドラマ自体の再生数の底上げには至らなかった可能性がある」として、「多くの人が『永夜星河』はヒットしたのか、していないのかという疑問を抱くようになった」と指摘した。
次に、「永夜星河」と「蒼蘭訣」「慶余年2」「与鳳行」「墨雨雲間」のようなヒット作を比較し、「『永夜星河』のTikTok公式アカウントで公開されたショート動画は200万回以上再生され、コメントが多数寄せられたほか、ドラマカードのミニゲームなども好評で、フォロワーは640万人以上を集めた。『蒼蘭訣』のTikTok公式アカウントのフォロワーは200万人程度で、『慶余年2』『与鳳行』『墨雨雲間』の公式アカウントの各フォロワーを合計しても約520万人だ」としながらも、「『永夜星河』のTikTok動画は500本以上公開しているにもかかわらず、『いいね』が100万以上ついているのは50本程度しかなく、ほとんどが数万しかついていない。また、『永夜星河』の本編エピソードの平均再生回数はヒット作の基準とされる3000万回を超えたものの、『慶余年2』の1億527万回や『与鳳行』の6855万回には遠く及ばない。プラットフォームによっては、再生回数、交流数、検索数の三つを合計し人気の高さを示す熱度を出しており、『永夜星河』の熱度は3万を超えているが、各プラットフォームで人気の高さを示す数値の計算方法が違うため、比較のデータにはそぐわない」とした上で、「まとめると、『永夜星河』の人気を支えたのはショート動画だったが、ドラマ本編の成績を見ると、ショート動画を楽しんだ人がドラマ本編をフォローしたケースは少なかったようだ。このようなマーケティング手法が長編ドラマ自体に与える利益について考え直す必要がある」とした。
続けて、「200万回再生を記録した『永夜星河』TikTok公式アカウントのショート動画3本は、主要キャストが中国のガールズグループ『SING女団』の『寄明月』という曲のダンスをコピーする内容と、その練習風景、主演の男女の撮影現場での様子を撮影した内容で、これらはすでにドラマを視聴しているコア層のファン向けの素材でしかなく、外部の視聴層を引き寄せる力や話題性には欠けている。ドラマを見ていない人がこれを先に見ても、同作の良しあしを誰かに教えてもらわない限り、心配になるだけだ」とした上で、「ドラマシリーズのマーケティングを成功させるには、同じ意見をみんなに言わせるのではなく、自分の意見を言えるようにする必要がある。『蒼蘭訣』のような人気作を分析すると、制作側、プラットフォーム、俳優陣の三方良しのマーケティングの努力が人気の高さにつながっているのが分かる。ウェイボー公式アカウントを見ただけで、コアなファンでなくても、登場人物や作品自体の価値を感じることができるようになっている。また、人気作の口コミや議論は本編のシーンを視聴中に起こっていて、ファンの集合体がサークルを超えた議論を促し、視聴者層を拡大している。新規視聴者を獲得し続けるには、ネタバレにならない程度で常に密度の濃い、明るく貴重な資料をアウトプットする必要がある」とした。
記事は最後に、「マルチメディアの時代において、ショート動画は一つのショーケースであり、ファンと演者や制作側が良い物を出して鑑賞し合うのがデジタル社会のロジックだ。ウェイボーなどでは、プロットの分析や意見のぶつけ合い、口コミの作成を重視する。それはSNSのロジックだ。結局、バズるかどうかは作品本体の質と、人々の共感を引き起こす価値や感動があるかにかかっている。良作はSNSの口コミで広がる。有名人やブロガー、一般視聴者などのグループが協力して、多くの声、多くの情報を集め、大ヒットを生み出す。『永夜星河』のショート動画によるマーケティングスタイルは、若い視聴者へのアピールには良いが、それが長編の作品視聴や再生数にどれほど反映されるか。ドラマの人気不人気の分かれ目は動画配信サイトや制作陣を含めた業界関係者全体で慎重に検討する価値がある」と論じた。(翻訳・編集/原邦之)
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