中国の産業が急速に成長、韓国企業は空前のプレッシャーにさらされる―韓国メディア

Record Korea    2024年11月25日(月) 6時0分

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21日、シンガポールメディア・聯合早報は、中国による科学技術の急速な進歩が、韓国企業にとって大きな脅威になっていると韓国メディアが報じたことを伝えた。写真は中国の造船業。

2024年11月21日、シンガポールメディア・聯合早報は、中国による科学技術の急速な進歩が、韓国企業にとって大きな脅威になっていると韓国メディアが報じたことを伝えた。

記事は、韓国紙「毎日経済」が21日、かつて韓国の工業化の象徴だった浦項、麗水、蔚山、五松の4大産業パークが今や全方位的な危機にさらされているとする特集記事を発表し、その背景には中国の技術の急速な進歩があり、中韓の技術競争の典型的な分野である造船業でも中国企業が急発展し、市場の主導権を握ったと報じたことを紹介した。

記事によると毎日経済は、今年9月時点で世界の造船業における中国の受注シェアが67%に達する一方で韓国は20%に留まっていると指摘。中国はバルク船の生産で技術力を大幅に高めただけでなく、石油タンカーやコンテナ船においても韓国を完全に追い抜いたとし、韓国の造船業界関係者からは「積極的な措置を講じないと、高付加価値船の牙城さえ中国に崩されることになる」と危ぶむ声が聞かれていると伝えた。

また、鉄鋼業も同様に楽観視できない状況であり、中国が低い生産コストを武器に韓国市場向けに低価格な鋼板を輸出していることで地元企業の価格競争力が失われていると指摘。浦項製鉄所(POSCO)が今年7月に第1製鋼工場を閉鎖したのに続き、今月19日には45年余り稼働していた第1線材工場も閉鎖したと紹介している。

さらに、石油化学工業ではコスト高、電気代高騰、価格競争力喪失という三重苦に苛まれており、低廉な人件費と政府支援を受ける中国企業が汎用プラスチック市場で急速にシェアを拡大しているとしたほか、半導体産業でもシリコンウエハー受託生産市場で中芯国際(SMIC)がサムスン電子のシェアに追い付きそうな勢いを見せ、韓国の専門家からも「台湾半導体大手TSMC最大のライバルはもはやサムスンではなくSMIC」という指摘さえ出ていると伝えた。

記事は、毎日経済が中国の技術力が台頭した原動力として、先端技術の自主開発力、膨大な内需市場、フレキシブルな労働市場、そして政府による政策面、資金面の支援の4点を挙げた上で、「中国の技術大国化は中韓間の競争にとどまらず、世界的な技術革新、産業変革につながる。韓国にとってはモデルチェンジのチャンスをどうつかむかが、今後の国際的な競争力を左右することになる」と評したことを紹介している。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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