Record China 2024年11月25日(月) 23時0分
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19日、仏女性ファッション誌「Marie Claire」台湾版は、結末が楽しみな名作アニメ8作品を紹介した記事を掲載した。写真はバガボンド。
2024年11月19日、仏女性ファッション誌「Marie Claire」台湾版は、結末が楽しみな名作アニメ8作品を紹介した記事を掲載した。
記事は1作目に「バガボンド」を挙げ、「漫画家・井上雄彦氏の作品で最も知られているのは『スラムダンク』だが、同作も彼の代表作の一つ。『スラムダンク』とは異なる雰囲気を感じることができる。『バガボンド』は日本の小説家・吉川英治氏の『宮本武蔵』を原作とした、夢を失った主人公・新免武蔵(しんめんたけぞう)が、僧侶・沢庵宗彭(たくあんそうほう)の教えを受けて、剣道を磨くことで流浪の旅を始める物語。連載中には何度も休載があり、その理由については井上氏への長期取材が行われた『空白』という書籍に記されている。同書からは、井上氏が『バガボンド』に注いだ情熱がうかがえ、一筆一筆が深く考え抜かれた結果であることが分かる。彼の他の連載作品『リアル』と同様に、読者が忍耐強く待てば、井上氏は彼が伝えたい物語を絵を通して表現してくれるだろう」と論じた。
2作目は「ファイブスター物語」だとし、「SFアニメだが、その描き方は一般的な漫画とは少し異なっている。通常、漫画は作者が構築した物語を通じて、少しずつ読者を主人公たちの世界へと導く。しかし同作は、巻末に非常に詳細な年表があり、この年表を通じて、読者は各時期にどのような重要な出来事が起こるかを事前に知ることができる。漫画を読んでいるというより、むしろ作者・永野護氏が作り上げた壮大な歴史書をめくっているような感覚だ。同作は、4つの太陽系と5つの有人惑星からなる『ジョーカー太陽星団』を舞台とし、多くの栄光ある騎士たちの物語が描かれる。86年に連載が開始されたものの未完結。永野氏の繊細な描写や、美しく設定された各種メカデザイン、滑らかな線と個性豊かなキャラクターたちは、ファンの間で語り草となり、今なお多くの読者が、この壮大な叙事詩がいつか完結する日を心待ちにしている」とした。
3作目は「強殖装甲ガイバー」だとし、「物語は、高校生の深町晶(ふかまちしょう)が『ユニット』と呼ばれる兵器を偶然起動させ、殖装体『ガイバー』に変身するところから始まる。この出来事によって、兵器に隠された巨大な秘密が明らかになり、同じく殖装者である『ガイバーIII』と協力しながら、世界を征服しようとする秘密結社『クロノス』に立ち向かう。作者の高屋良樹氏は、連載中に何度も休載を経験し、『月刊少年キャプテン』、『月刊エースネクスト』、『月刊少年エース』の3つの少年誌を渡り歩きながら作品を描いてきた。しかし、時が経つにつれ、作者の年齢も上がり、連載再開は難しい状況にあるようだ。それでも多くのファンは、同作が中途半端に終わるのではなく、きちんとした結末を迎えてほしいと願っている」と述べた。
4作目は「名探偵コナン」だとし、「『真実はいつもひとつ!』このセリフを知らない人はいないだろう。同作は、まさに誰もが一度は触れたことのある名作だ。物語は、高校生探偵の工藤新一(くどうしんいち)が事件を調査中に黒の組織に襲われ、『APTX-4869』という毒薬を飲まされて小学生の姿になってしまうことから始まる。黒の組織の正体を暴き、解毒剤を見つけるため、江戸川コナン(えどがわコナン)と名乗りながら、小学生として振る舞い、幼なじみの毛利蘭(もうりらん)が住む探偵事務所に居候し、真相を追い求める新一の姿が描かれる。同作は長年にわたり、私たちとともに春夏秋冬を駆け抜けてきたが、物語の中ではたった半年しか経過していないとされている。そのため、膨大な世界観や事件が描かれる中、完結がまだ遠いのではないかと思うこともある。しかし、『紅の修学旅行 鮮紅編・恋紅編』で、新一と蘭がついに交際を始めることが明かされ、ファンは子どもの頃から抱いていたささやかな心残りが満たされるような展開となった」と言及した。
5作目に「HUNTER×HUNTER」を挙げ、「長期休載中の同作になかなか進展が見られないことに対し、ファンはいつになったらクラピカは船を降りるのかと、愛憎入り混じった感情を抱いている。同作は王道の少年漫画の代表作で、くじら島で暮らす少年・ゴン=フリークスが行方不明の父親・ジン=フリークスの足跡を追い、ハンター試験を受ける冒険の旅に出る物語。作者の冨樫義博氏は腰痛がひどく、これが連載の進行に影響を与えていることは明らかだ。それでも最近、不定期ながらも連載を再開。ファンは結末が近いと期待している」と紹介した。
6作目は「ガラスの仮面」だとし、「少女漫画の象徴ともいえる大きな瞳や、驚いたときの白目表現、そして独特の画風。これらを極めた同作は、同時期に連載されていた『キャンディ・キャンディ』や『ベルサイユのばら』と並び、当時の少女たちにとって特別な存在だった。主人公の北島マヤ(きやじまマヤ)は演技に対して人並外れた才能と情熱を持っており、その才能が大女優・月影千草(つきかげちぐさ)の目に留まると、名作『紅天女』の主役の後継者に育てるべく劇団での特訓が開始される。ライバルとの競争や数々の困難を乗り越え、『紅天女』を目指す物語だ。同作は75年に『花とゆめ』で連載が始まったが、現在49巻で停滞している。これは、作者の美内すずえ氏が作画に対して非常に高いこだわりを持っていることや、年齢や体力的な問題が影響しているとされている。読者が気になって仕方のないマヤと速水真澄(はやみますみ)の恋愛がどのように結末を迎えるのか、答えが出るのはもう少し先のことになりそうだ」と述べた。
7作目は「NANA」だとし、「同作は、小松奈々と大崎ナナという2人の『ナナ』が、東京行きの列車で偶然出会い、ルームメイト兼友人になるところから始まる。正反対の性格と異なる環境で育った2人が、友情、恋愛、そして成長を通じて織りなす笑いと涙の物語が描かれている。同作は漫画やアニメだけでなく、05年に日本の歌手・中島美嘉が主演を務めた実写映画が特に印象深く、多くの人々に『ナナ』というキャラクターを鮮烈に刻み込んだ。しかし、09年に作者の矢沢あい氏が健康問題を抱えたことで、漫画の連載は現在も長期休載状態となっている。とはいえ、物語は倒叙法(あらかじめ結果や結末が明らかにされた状態で、その過程が語られる手法)で進行するため、読者は登場人物がどのようにその結果に至るのかを知りながら読み進められる。現在の連載状況は終盤に差し掛かっているようにも見えるが、各話の独白は読者の想像や余韻を残すよう描かれており、他の甘くロマンチックな少女漫画とは異なる異彩を放っている」と論じた。
8作目に「王家の紋章」を挙げ、「作者・細川智栄子氏と芙~みん氏の共作による長編大作。考古学を学ぶ米国の少女・キャロル・リードが、墓の発掘現場に立ち会うと、解き放たれた呪いで3000年前の古代エジプトへタイムスリップしてしまう。そこでキャロルは若きファラオ(王)・メンフィスと出会い、歴史を超えた壮大な愛の物語が始まる。同作は76年に連載が始まり、40年以上が経過した現在も未だ完結していない。壮大な世界観と多くのサイドストーリーが加わり、物語の規模はどんどん拡大しているが、進行が遅く、巻数が増える中で一部の設定が忘れられていると感じる読者もいる。当時同作を読み始めた少女たちは、今や大人となった。有生のうちに、この長寿少女漫画の結末を見ることができることを願わずにはいられない」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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