人民網日本語版 2024年11月20日(水) 22時30分
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「天舟」シリーズ宇宙貨物船の輸送能力が着実にレベルアップしている。
中国の宇宙貨物船「天舟8号」を搭載したキャリアロケット「長征7号遥9」が15日、海南省の文昌宇宙発射場から打ち上げられた。宇宙に滞在中の「神舟19号」の宇宙飛行士3人に新たな物資を届けるためだ。新華社が伝えた。
中国は2017年4月に「天舟1号」の打ち上げに成功し、これまでに機能が整った独自の物資輸送システムを築き上げてきた。今回は8回目の宇宙貨物船の打ち上げとなった。中国は2017年に「天舟1号」を打ち上げ、その後、「2号」から「8号」と順番に打ち上げるたびに、物資輸送能力を高めてきた。宇宙貨物船のドッキング能力や姿勢制御能力、貨物積載能力などはいずれも継続的に最適化されてきた。中国にとって「宇宙への物資輸送」は今、ますます容易になっている。
中国航天科技集団の李志輝(リー・ジーフイ)氏は、「宇宙事業では資材の一つ一つを全て地上から運ばなければならない。そのため宇宙への物資輸送システムの重要性は言うまでもない」と話す。
「天舟」シリーズは主に食べ物や水、燃料、科学実験・試験の器材などを宇宙ステーションに輸送している。「天舟1号」の任務が順調に実施されたことは、中国が「宇宙ステーション時代」に突入したことを示す重要な一歩となった。「天舟2号」や「天舟3号」は中国の宇宙ステーションのキーテクノロジー検証の段階に物資という観点から強力なサポートを提供した。「天舟4号」や「天舟5号」は宇宙ステーションのモジュール建造を効果的にサポートした。その後、「天舟6号」から、宇宙ステーションの長期にわたる運用に必要な物資の輸送を担うようになった。
8回の打ち上げは、任務の遂行であると同時に、技術を検証する機会ともなってきた。宇宙船の誘導・航法・制御(GNC)能力は日に日に成熟し、その動きは一層安定するようになっている。宇宙におけるドッキング技術を例にすると、それは「広大な宇宙で、針に糸を通す」ような技術と言われており、有人宇宙活動事業において、基本的技術の一つでもある。それは、GNCシステムの操作により、全自動で実施される。6時間半から2時間、そして今の3時間標準スタイルに至るまで、中国は経験、試験、検証を積み重ね、宇宙におけるドッキング技術を着実にアップデートさせてきた。
多くの飛行制御技術も着実にアップデートしている。宇宙飛行士が長期にわたって宇宙ステーションで活動するようになっているのを背景に、宇宙貨物船のタイムリーな打ち上げの必要性がさらに高まっている。「天舟8号」から物資輸送チームはGNCコントローラーのソフトウェアをアップデートし、飛行のプロセスデザインを最適化し、エネルギーバランスを徹底的に分析することで、発射時期の選択にさらに自由が利くようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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