人民網日本語版 2024年11月19日(火) 5時30分
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今では地面を滑るように走り抜ける高速列車はほとんど無音で、一般列車もますます静かになっている。
ガタンゴトン、ガタンゴトン……記憶の中にある列車はいつもこんな音で走っていた。今では地面を滑るように走り抜ける高速列車はほとんど無音で、一般列車もますます静かになっている。
「ガタンゴトン」の音は一体どこへ行ったのか。中国鉄路鄭州局集団鄭州橋工事区間鄭州総合メンテナンス作業場の責任・田建周(ティエン・ジエンジョウ)さんは、「列車が『スーパー線路』を走るようになって、『ガタンゴトン』という音は自然と小さくなっていった」と話した。
以前は製造技術と輸送条件に制約されていたため、鉄道路線は12.5メートルか25メートルのスチールレールを敷設し、レールとレールの間は継目板で連結するのが一般的だった。レールが熱で膨張したり寒さで縮んだりして列車のスムーズな運行に影響が出るのを防ぐため、レールの継目には6ミリメートルの隙間を設けていた。列車が隙間を通り過ぎる時、車輪とレールがぶつかり合って「ガタンゴトン」という音が発生していた。
今では技術の進歩に伴い、継目板は溶接技術に取って代わられ、レールは継目なしでつながるようになった。継目の隙間がないので、列車の騒音もしなくなった。
特に高速鉄道では、設計当初からシームレスの線路が採用されてきた。スチールレールは工場から出荷される段階では100メートルだが、溶接工場に運ばれると溶接加工されて500メートルになる。レールはレール輸送車で敷設現場まで運ばれ、専門の作業員が線路に敷設すると2回目の溶接が行われ、最終的に全線が継目なしでつながったシームレス線路になる。
ハイレベルのレールにはハイレベルの列車がふさわしい。ここ数年、従来の普通列車に代わって動力集中型の高速列車(CR200J復興号)が続々と登場している。
中国中車株洲電力機車の製品開発マネージャーの彭新平(ポン・シンピン)さんは、「従来の普通列車には15型連結器が使用され、密着式連結器が使われたものもあった。CR200J復興号は完全に統一された密着型連結器を使用し、車両連結部の揺れを効果的に減少させている」と説明した。
同時に、CR200Jには一体型制動システムが採用され、乗車時の快適性を効果的に高めている。彭氏は、「従来の普通列車は機械で制動するので、足でブレーキを踏んでから、先頭車両で発したブレーキ信号が各車両に伝わるまでの間に一定の時間のズレが生じていた。一方で、CR200Jは電力制御システムを採用し、ブレーキ信号が瞬時に伝わるようになり、車両のブレーキの一貫性が大幅に高まった」と説明した。
それだけでなく、CR200Jのゴム密封部品、車両の開閉装置などの部品も高度化し、車両はより快適になり、走行はさらに安定した。一部の区間では、走る列車の中でコインを立てることができるほどだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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