高齢者の入浴支援、重慶市が多様なサービスを導入、移動入浴車と訪問サービスを展開―中国

CRI online    2024年11月12日(火) 21時20分

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重慶市は多様な入浴支援サービスを提供し始めました。写真は移動入浴車内に設置された横開きドア付き浴槽。

高齢者の入浴介助は、長年にわたり中国の要介護・要支援高齢者の家族を悩ませてきた問題でした。中国南西部の重慶市ではこのほど、そうした高齢者の入浴ニーズに応えるため、多様な入浴支援サービスを提供し始めました。重慶市では60歳以上の高齢者が700万人を超えており、その中でも特に要介護・要支援高齢者の割合が高いことが課題となっています。そこで、重慶市民政局は地域コミュニティーの福祉施設を拠点とする400を超えるコミュニティー入浴支援センターを開設し、「移動入浴車」と訪問入浴サービスも導入しました。

利用者が「移動入浴車」を予約すると、スタッフが高齢者を入浴車まで連れて行き、入浴サポーターが事前に健康状態を確認し、基本的な病歴についても詳しく聞き取ることで、入浴時の安全を確保します。

入浴車はバンタイプのトラックを改装したもので、車両後部には昇降機が取り付けられ、高齢者がスムーズに車内に入れるようになっています。車内には3台のエアコンが備えられ、高齢者が入浴する際の適切な室温を保ちます。一般的な浴槽とは異なり、入浴車の浴槽は横開きになっており、三つの手すりも装備されています。さらに、入浴だけでなく、理髪やひげそり、爪切りなどのサービスも提供しています。

現在、重慶市では移動入浴車、訪問入浴、地域コミュニティーのサービスステーションの3段階連携モデルが確立しており、移動入浴車と訪問入浴サービスの料金は1回298元(約6330円)、地域コミュニティーのサービスステーションでは130元(約2760円)となっています。(提供/CRI

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