Record China 2024年10月30日(水) 15時0分
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台湾メディアの自由時報は30日、「自民党の大敗は中国にとって得なのか」との記事を掲載した。
記事は、衆院選で自公が過半数に届かず大敗したことについて、「政局の変化が日本の対台湾政策に影響を与えるかどうかが注目されている」と説明。「ある専門家は、今回の衆院選(自民大敗)の最大の勝者は中国との見方を示したが、石破茂政権はもともと親中色が濃く、連立を組む公明党も親中政党と認識されており、今回の与党大敗は日本の有権者が親中派に警告する『イエローカード』だったと解釈することもできるかもしれない」と主張した。
そして、先の自民党総裁選について「石破氏は1回目の投票で親台反中の高市早苗氏を下回ったが、2回目の投票で逆転した。背景には、岸田文雄前首相、菅義偉氏、旧二階派の武田良太氏、森山裕氏らの支持があった」と説明した。
その上で、「旧二階派のリーダーである二階俊博氏は親中派として知られており、日中友好議員連盟の会長を務め、今年8月に代表団を率いて訪中した。二階氏は政界引退を宣言し衆院選には出馬しなかったが、森山氏は日中友好議員連盟を引き継ぐ意向で7、8月と相次ぎ訪中し、9月初めには栄誉市民になっている湖南省長沙市を訪れた」と解説。ほかにも、林芳正官房長官など石破政権には中国と関係が深い人物が多いと指摘した。
さらに、今回の衆院選について「石破氏率いる自民党が勝利し、親中勢力が長期政権を維持することが親台派の最大の懸念であり、その点は有権者も危機を感じていたようだ」と分析。「台湾に友好的な議員も多く落選したものの親中派も深刻な打撃を受けており、二階氏の息子・二階伸康氏が父の地盤を引き継いで和歌山から立候補したが、親台派の故・安倍晋三氏に近い世耕弘成氏に敗れることとなった」としたほか、武田氏が選挙区で落選したこと、石破内閣現役の小里泰弘農水相も落選したことに触れた。
自由時報の記事は「もともと自民党を支持していた保守派の票は国民民主党や、新たに設立された日本保守党に流れた。これらの政党は親中色が比較的弱く、日本保守党は反中政党と見なすことができる」と言及。「さらに重要なのは、中国が目の敵としている親台議員の麻生太郎氏、高市氏、世耕氏、萩生田光一氏らが順調に再選を果たしたことであり、これは有権者の親中派政党への警告と解釈される」と主張、「自民党は惨敗したが安倍氏の香(こう)は残っており、中国が笑えるとは限らない」と論じた。(翻訳・編集/北田)
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