早朝6時から博物館の前に長蛇の列ができているワケは?―中国

人民網日本語版    2024年10月31日(木) 5時0分

拡大

中国で早朝6時から博物館の前に長蛇の列ができている。

(1 / 4 枚)

マグネットが発売からわずか2時間で1700個売れ、それを買うために、秋雨が降り、ひんやりとした天気にもかかわらず、早朝6時頃には多くの人が長蛇の列を作る。これは中国の国家博物館が打ち出した孝端顕皇后の鳳凰の形の冠をモチーフにしたマグネットのことだ。そのマグネットは発売から3カ月で約8万個売れ、冠シリーズの文化クリーイティブグッズの売上高は計1000万元(約2億円)を超えた。北京青年報が伝えた。

その他の写真

孝端顕皇后の鳳凰の形の冠をモチーフにしたマグネットは、ここ20年における国家博物館のグッズ販売のチャンピオンに輝いており、「最も欲しい北京の文化クリエーティブグッズの一つ」と言われているほどだ。


このマグネットは「細工が細かく、見た目に優れている」「心を揺り動かされる中国式の美的センス」と高く評価されている。またそれはこのマグネットが「限定販売」となっている理由でもある。

国家博物館の文化クリエーティブグッズ開発チームは昨年夏、ソーシャルメディアに孝端顕皇后の鳳凰の形の冠の横で撮影した記念写真がたくさんアップされているのに目を留めた。デザイナーは「この文化財には人を引き付ける魅力がある」と感じ、すぐにグッズの開発に取り組んだ。

国家博物館経営開発部の廖飛(リアオ・フェイ)副主任は、「優れた文化クリエーティブグッズは自然と人気を集める。こうした美に対するこだわりと期待を裏切ってはならない。少し大げさに言うと、私たちは常に極上の品質を追求している」とし、「まず発売した鳳凰の形の冠をモチーフにしたキーホルダーのデザインを例にすると、3層の木材を重ねて制作している冠は金属のような光沢を放ち、プリントされている宝石は3Dのような立体感がある。冠に埋め込んでいる赤やブルーの宝石は手作業で張り付けなければならず、少しでもずれていたら欠陥品となる。また、躍動感を出すために、羽根状の飾りは動くようにデザインした」と話した。


デザインチームは「鳳凰の形の冠」の人気の波に乗り、ノートやメイクアップミラー、バッジ、ぬいぐるみ、キーホルダー、プリーツスカートタイプの中国伝統衣装「馬面裙」、コーヒーといった10種類以上のシリーズ商品を次々と打ち出した。


古代中国展示ホールにおいて、鑑賞するために列に並ばなければならない文化財は現時点で、孝端顕皇后の鳳凰の形の冠だけだ。ソーシャルメディアを見ると、マグネットを持って冠の前で撮影した写真が最も「イケてる写真」となっている。浙江省から来た観光客の李さんは「北京に来る前にこのマグネットを見つけて、幸運にも手に入れることができた。だから実物を見たいと思った」と話した。廖副主任によると、「他にも開発が進められているグッズがたくさんある」という。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携