人民網日本語版 2024年10月31日(木) 11時30分
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「空飛ぶタクシー」の登場で通勤・観光スタイルは変わるだろうか。
上海に住む女性、呉さんは10歳になる息子とヘリコプターに乗り、大空へ飛び立った。10分の飛行を終えると、ヘリはゆっくり着陸した。ヘリコプターから降りた母子は、「空から見た陸家嘴や双子山の景色をすべて目に焼き付けた。これまで地上から見ていたのと完全に違う感じがした」「10分は短い。また空の観光を楽しみたい」と話し、興奮冷めやらない様子だった。
実は観光はヘリコプターの応用シーンの一部でしかない。上海新空ヘリコプターの曹新田(ツァオ・シンティエン)董事長は、「ヘリコプターは通勤輸送、防災・災害救助、救急医療、農業・林業の植物保護などの分野で幅広く応用でき、一般の人々により多くの利便性をもたらすことができる」と説明した。
今年に入ってから、上海市ではヘリによる通勤路線が増加し続けている。9月23日には同市浦東新区、同市金山区、浙江省海寧市の間を往復する低空域旅客輸送路線の正式就航を控えての試験飛行が行われた。同日、ヘリコプター1機が上海・浦東の星野ヘリコプター飛行拠点から離陸し、16分後に上海・金山水上空港に着陸した。それから金山空港を離陸し、20分後に浙江・海寧に着陸した。現時点での料金は片道1人1400元(約2万8000円)からになるという。
試験飛行の機長を務めた徐建軍(シュー・ジエンジュン)さんの計算によると、「この『空飛ぶタクシー』は各交通ターミナル間の通勤時間を大幅に短縮する。車で上海浦東国際空港から金山水上空港まで移動した場合、渋滞がなくても1時間20分はかかるが、ヘリなら20分足らずで浦東から金山に行ける」という。すでに中国初の省を越えた定位置低空域旅客輸送路線となる、上海浦東国際空港と江蘇省昆山ターミナルを往復するヘリコプター低空域旅客輸送路線が8月10日に試験飛行に成功し、同18日に就航した。
上海市はこれからも低空域航空路線のカバー範囲を持続的に拡大し、上海市と江蘇省の太倉市や蘇州市呉江区など長江デルタ地域とを結ぶ低空域路線を就航させると同時に、浦東空港と上海国際クルーズ観光リゾートなどとを結ぶ市内低空域観光路線も就航させる計画だという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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