新エネ車、買うは易し、直すは難し?―中国メディア

Record China    2024年10月30日(水) 6時0分

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28日、中国メディアの中国経済網は「新エネルギー車(NEV)、買うは易し、直すは難しとなってはならない」と題した記事を掲載した。

2024年10月28日、中国メディアの中国経済網は「新エネルギー車(NEV)、買うは易し、直すは難しとなってはならない」と題した記事を掲載した。

同記事は、最近「NEV買うは易し、直すは難し」との話題が注目を集めていると紹介。街中を走るNEVの数が増え続けているとしつつ、「故障が発生することも避けられない。車両の修理は安全な移動に直結するため、この修理が難しいという問題の解決が重要視されている」と述べた。

そして、「中国ではNEVの開発と普及が急速に進んでおり、維持費の低さやスマートネットワーク制御システムが多くの消費者を引き付けている」と評した上で、6月末までに中国国内で生産・販売されたNEVの累計は3000万台を超えているといったデータや、7月以降に中国内でのNEVの小売浸透率は3カ月連続で50%を上回っているといったデータを紹介している。

一方で、「こうしたNEVの急成長とは対照的に、アフターサービス体制は十分ではない。現在、主要なNEVメーカーのメンテナンスセンターの数は、ガソリン車の4S(販売・整備・サービス・部品)店舗に比べてかなり低い」と指摘。「街中にある一般的な修理工場では、ほとんどの場合NEVの修理ができない上に、商業保険料も同価格帯のガソリン車の約2倍程度と高額であり、修理の待ち時間が長く交換部品の価格も高いことから、多くのオーナーが修理コストの負担を感じている」と説明した。このため、「修理が難しいという問題に取り組むことが、産業の発展を妨げる大きな障害を取り除くために必要であり、今後の健全な成長を促進するために重要である」と主張した。

また、「関係する職業学校や技術専門学校は、NEVの修理に特化した学生の募集をさらに拡大する必要がある」と言及。「技術の進歩が早いというNEVの特徴に合わせ、職業学校と技術専門学校はメーカーとの連携を強化し、教育と実践の融合を推進すべきである」とした上、「関連業界団体も転職訓練や職業訓練を積極的に推進し、ガソリン車向けの修理技術を持つ者の技術をNEV向けに転換することを支援する必要がある」とも論じた。

同記事は「NEVを修理する際は、主に完成車メーカーが提供するアフターサービスに頼っているが、保有台数が増加するに伴い修理の需要も増え続けている」といった現状に触れた上で、「NEVメーカーはさらにサービスチャネルの拡大を図る必要がある」と論じた。また、現在、各NEVメーカーが持つ「三電」システム(バッテリー、モーター、電動コントロール)の技術は外部に公開されておらず、一般の修理店がメーカーの修理許可を取得するのは難しいことを紹介し、「関連機関や業界団体は、核心技術を保護しつつ、メーカー間の障壁を打破し、関連部品の標準化生産を拡大していくよう計画を立て、修理許可範囲や修理拠点を増やす方向で進めるべきである」と主張した。

さらに、NEVの商業保険料の高いのは主に修理費用の高さと事故率や支払い率の高さに起因しているとした上で、「修理コストを抑えるため、メーカーは保険会社や部品サプライヤーと連携し、車両の修理容易性をさらに改善していくことが望まれる」とした。また、NEVの事故率や支払い率が高い理由の一つとして、主にライドシェア用の車両としての利用が多いことを挙げ、「自家用車両とライドシェア用の車両を適切に区別し、自動車保険の自主価格調整係数を最適化することで、これらの問題の解決に役立つと期待される」と結んだ。(編集・翻訳/奈良)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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