青島市の高校生、地元の日系企業と交流

張燕波    2024年10月31日(木) 15時0分

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中国山東省青島市にある私立高校、青島加煌中加学校の生徒が25日、地元の日系企業を見学した。

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中国山東省青島市にある私立高校、青島加煌中加学校の生徒が25日、地元の日系企業を見学した。今回の見学に参加したのは日本語クラスの生徒で、全員、日本留学希望者だ。高校生の見学を受け入れたのはイオンのグループ企業――青島イオン合肥路店だ。2014年12月に開業したこちらの店舗は売り場面積はおよそ9万3000平方メートルで、衣食住などの家庭用品をそろえるほか、100軒近くの専門店およびレストラン街も完備しており、中国の中産階層向けの総合スーパーだ。

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生徒らはまず、店舗見学から始めた。社長補佐の莫恬恬(モウ・テンテン)さんは衣食住コーナーをそれぞれ説明し、商品の陳列から社会行事に合った販売計画まで詳しい紹介をされた。生徒らはイオンの自社ブランドのトップバリュ商品に興味を持った。また、「良い商品をより安く提供する」という企業姿勢に感心していた。


売り場見学後、生徒らは店舗の会議室でイオンを紹介するビデオを見た。「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」というイオンの経営理念に生徒らは深い感銘を受けた。他に、イオン1%クラブのことも莫さんが紹介してくれた。イオンは世界中で小売業を展開している日本の大手流通メーカーであり、毎年、売り上げの1%が社会貢献活動に使われる。これまでは中国の万里の長城での植樹や、日中両国の若者の交流を促すための「日中小大使」活動などの社会活動をしてきた。今回の見学を受け入れたのは日々の社会活動の一つにすぎない。質問タイムになると、生徒らは日本企業の経営管理から日本留学まで、さまざまな質問をした。


今回の企業見学は使用言語が日本語であるため、半分しか分からなかった生徒は「これから日本語を猛勉強したい」と決心した。また、一部の生徒は今回の見学を通じて、これから日本で学ぼうとする「専攻」まで決めたらしい。


見学後、「商売は金もうけだけではなく、社会貢献もするんだ」と参加者の一人が感想を言った。

■筆者プロフィール:張燕波

中国山東省威海市出身。1998年に技能実習生として初めて日本へ。2000年から日本留学。06~12年にイオン九州に勤務。13~20年に神戸大学大学院修士課程、博士課程で日本の古典文学を研究。21年に帰国し、現在は山東省青島市の私立高校で日本語教師を務める。

※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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