上海のハロウィーンに当局ピリピリ、その背景は―仏メディア

Record China    2024年10月28日(月) 21時0分

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27日、仏RFIは、上海市の警察当局がハロウィーンの集会に神経をとがらせ、奇抜な仮想を禁止するなどの措置を講じたと報じた。

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2024年10月27日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、上海市の警察当局がハロウィーンの集会に神経をとがらせ、奇抜な仮想を禁止するなどの措置を講じたと報じた。

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記事は、上海市では10月31日のハロウィン直前の週末だった26日、若者たちを中心にハロウィンの仮想で楽しんだと紹介する一方、昨年のハロウィーンで政治的な仮装が物議を醸した徐匯区の聚鹿路では警察の監視の目が厳しく、仮想した市民が警官に連行される様子が見られたほか、精神科病院のコスプレしていた若者が警官から脱ぐよう命じられる一幕もあったと紹介。ネット上で拡散した動画では中山公園が人々でごった返し、「自由の女神」のコスプレをした人の前に多くの市民が集まり、「自由だ!自由だ!」と叫ぶ様子も確認できると伝えた。


また、警察当局が厳しい警戒態勢を敷く一方で、若者たちの熱気は雨の中でも冷めやらず、公園内は仮想やダンス、メッセージ性のあるパフォーマンスに興じる若者であふれかえっていたとし、騒ぎの拡大を見かねた当局が27日午後から中山公園を閉鎖する措置を講じるに至ったと紹介している。


その上で、ネット上では同市内の大学関係者が「ハロウィーン当日は聚鹿路に行かないように。また、外国勢力に注意するように」と学生に注意を促す書き込みを行っていたこと、上海でバーを経営する台湾人が「24日に警察からバーでのハロウィン活動を禁止し、店内に奇抜なコスチュームも展示しないようにとの通達を受けた」と明かしたことを紹介。同市当局が25日から聚鹿路のほか長楽路、淮海路、復興公園に大量の警察官を配置し、31日まで警戒態勢を続ける見込みだと伝え、ある市民からは「至るところに警察官が配備され、迂回用のフェンスが設置されている。本来リラックスして楽しむべきハロウィーンなのに、真逆の不気味な厳粛さが醸し出されている。政府は今、上海の街の活力を押し殺し続けている」という批判めいた声も寄せられたと伝えた。


記事は、今年のハロウィーンに対して当局が警戒を強めている背景として、若者の失業率が高止まりしてフラストレーションが高まっていること、「改革派」として抑圧されてきたとみられる李克強(リー・カーチアン)前首相が上海で死去して1年の節目を迎え、その死因を巡ってなおも疑問点が多く残っていることなどを挙げた。(編集・翻訳/川尻




※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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