なぜ人民元は世界の投資家の人気を集め始めたのか―中国メディア

Record China    2024年10月25日(金) 8時0分

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22日、中国新聞網は「なぜ人民元はますます世界の投資家から人気を集めているのか」と題した記事を掲載した。

2024年10月22日、中国新聞網は「なぜ人民元はますます世界の投資家から人気を集めているのか」と題した記事を掲載した。

記事は、香港が世界最大のオフショア人民元業務の中心地であり、人民元の国際化を推進する上で重要な役割を果たしているとした上で、急増する人民元債権取引に対応すべく、香港金融管理局が18日、債券決済システム(CMU)の運営をサポートするCMUオムニクリア・リミテッドの設立を発表したことを伝えた。

また、中国人民銀行(中央銀行)が7月、外国人投資家が香港から中国本土へのボンドコネクト「北向通」を通じて、保有するオンショア国債や政策性金融債を「北向互換通」(香港や海外の投資家が香港と中国本土の金融機関間の相互接続システムを利用して、中国本土のデリバティブ市場に参加する)業務の履行担保として利用することを支援する新たな措置を導入したことを紹介し、これにより適格担保としての人民元建て債券の適用範囲がさらに拡大し、外国機関投資家にとって投資の柔軟性と収益機会の拡大がもたらされると伝えた。

その上で、CMUオムニクリア・リミテッドのチーフ・コマーシャル・ディレクターを務めるジェームス・A・フォック氏が、オフショア人民元建て債券市場は近年飛躍的に成長しており、発行の中心が中国機関のオフショア子会社から多くの国際機関へと変化していると述べ、国際的な人民元建て債券発行が増えている背景として、米ドル金利の急上昇に比べ、人民元の金利が安定して比較的低い水準で推移していること、国際貿易の決済に人民元を利用する国や地域が増えていることを挙げたとした。

そして国際銀行間通信協会(SWIFT)によると、8月現在で人民元は世界の貿易金融の5.95%を占め、世界2位の貿易金融通貨となったほか、人民元は世界の決済の4.69%を占め、昨年11月から10カ月連続で世界4位の決済通貨の地位を保っていると紹介した。

記事は、JPモルガン・チェースの中華圏責任者が「クロスボーダー貿易決済で人民元を利用する企業が増えており、JPモルガンの関連業務量はここ数年急成長を続けている」とコメントしたこと、HSBCアジア太平洋地域統括共同最高経営責任者(CEO)のデビッド・リャオ氏が「経済の成長に伴ってここ数年打ち出された人民元の国際化措置により、人民元による決済や貿易融資規模は拡大し続けている。また、デジタル人民元の施行も順調に進んでおり、中国本土と香港の間で複数の相互接続メカニズムが絶えず最適化、拡大され続けている。世界市場における人民元の利用空間はまだまだ広がる可能性を秘めている」と語ったことを伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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