Record China 2024年10月25日(金) 0時0分
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21日、中国メディアの紅星新聞は、江蘇省で生後2週間の赤ちゃんが売られる事件が発生したことを伝えた。資料写真。
2024年10月21日、中国メディアの紅星新聞は、江蘇省無錫市江陰市で生後2週間の男の赤ちゃんが15万元(約318万円)で売られる事件が発生したことを伝えた。
記事によると、事件が発生したのは19日夜で、子どもの誘拐や人身売買の防止活動に取り組むボランティアの男性らが子どもを買う客を装って現場を確認し、警察に通報。翌日20日に仲介者とされる22歳の蘇容疑者が逮捕されたという。蘇容疑者は今年すでに10人以上の乳幼児の人身売買を成立させており、9月だけでも8万元(約169万円)稼いだという。赤ちゃんの情報については、山西省臨汾市の会社経営者の親戚が情報源だという。仲介者の蘇容疑者も含めた6人が山西省の会社の幹部として、乳幼児の人身売買を扱っているものとみられている。
記事によると、江陰市で働く18歳の李さんが6日に男の子を出産したが、育てることができないため、いとこの薛さん夫妻を通じてネットで引き取り手を探していたという。蘇容疑者がこの情報を受けた後に福建省の馮さん夫妻を買い手とする取引をまとめていた。警察は蘇容疑者と共に福建省の夫妻などの関係者も逮捕し、赤ちゃんは無事に保護されたという。
記事は「本件の背後には大規模で、役割分担が明確な、成熟したブラックマーケット向けのサプライチェーンの存在が見え隠れしている。売り手と買い手の双方への連絡から、出生証明書などの公文書のロンダリング、最終的な取引成立までのプロセスが一般企業のビジネスのようにシステマチックに運営されている。乳幼児の売買という悪行がなかなか根絶されない原因は、中国の民間に根強く残る『男尊女卑』などの思想が、奇形の市場需要を生み出しているからだろう」と指摘した。(翻訳・編集/原邦之)
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