米国人ファッションデザイナー、「極端な格好」を理由に故宮から退去させられる

Record China    2024年10月20日(日) 20時30分

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北京市内の故宮博物院を訪れた米国人ファッションデザイナーのリック・オウエンスさんとその一行が、「極端な衣装と化粧」を理由に、退去させられたことが分かった。

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北京市内の故宮博物院を訪れた米国人ファッションデザイナーのリック・オウエンスさんとその一行が、「極端な衣装を化粧」を理由に、退去させられたことが分かった。オウエンスさんは黒色を大胆に使った前衛的な作風で知られ、同名のブランド(日本語表記は「リックオウエンス」)を展開している。

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オウエンスさんは妻や自らのブランドのモデルを務めるフィーカル・マターさんらと故宮博物院を訪れた。マターさんによるSNSへの投稿によると、警備員に博物院から退去をするよう求められ、化粧を落として正常な服装に着替えてから来るように言われた。オウエンスさん一行は「われわれのスタイルは自己表現だ」と不満を表明したが、受け入れられなかった。

警備員は一行が博物院を出るまで同行した。マターさんはさらに「何も悪いことをしていないのに、自分が犯罪者であるような気分になった。屈辱を感じさせる非人道的な行為だった」と紹介した。

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同件は中国内外のネットユーザーの間で話題になった。中国人ユーザーからは「服装の自由」を理由にオウエンスさんを支持する声がある一方で、自分が海外旅行をした際にも、服装を理由に退去を求められたことがあるとして、「現地の歴史と文化は尊重せねばならない」として、故宮博物院側の措置をやむを得なかったとするとの意見もある。また中国国外のネットユーザーからも「責任は観光施設ではなく観光客側にあった」「個人の表現は重要だが、観光地の文化によって期待されていることに適応することは、他者の伝統を理解し尊重する方法だ」といった意見が多く寄せられた。

中国メディアの南方都市報によると、故宮博物院には「服装は整えてください。見苦しい行為やイメージを損ねることはしないでください」「服装が乱れている方の入場はお断りします」といった表示がある。故宮博物院側は南方都市報の問い合わせに対して、オウエンスさんを退場させた件を認めた上で、来場者の衣服に対して特別な要求はしていないとして、「あまりにも極端」でなければ問題ないと説明したという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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