「祥雲」AS700が12機受注、中国の有人飛行船が商用運航開始へ

人民網日本語版    2024年10月16日(水) 19時30分

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中国の有人飛行船が間もなく商用運航を開始する。

広西チワン族自治区桂林市陽朔県の月亮山の麓で、丸みを帯びたフォルム、流れるような曲線、真っ白な外観の有人飛行船「祥雲」AS700が、軽やかに空に舞い上がり、現地の複数の観光スポットの上空を通り過ぎると、安定的に着陸し、デモンストレーション飛行を終えた。

少し前に行われたイベントでは、「祥雲」AS700を開発した中国航空工業集団の中国特殊飛行器研究所が、広西桂林方舟通用航空に飛行船引き渡し記念の鍵を引き渡すとともに、中国康輝旅遊集団との間で同機12機の売買契約を結んだ。このことは、中国の国産有人飛行船が研究開発から生産、許可証取得、引き渡しまで完全につながり、間もなく商用運航が開始することを意味する。

「祥雲」AS700は最大航続距離が700キロメートル、最大航続時間は10時間、設計飛行速度は最大100km/h、最大飛行高度は3100メートル、操縦士1人を含め一度に最大10人が乗れる。同機は、▽飛行船の主要材料の国産を初めて実現し、有人飛行船のサプライチェーンシステムを充実▽軽量低コスト球体構造の設計で初めてブレークスルーを達成し、有人飛行船の市場競争力を増強▽飛行船の推力ベクトル同期制御の重要技術を初めて実現し、有人飛行船の離着陸環境に対する適応力を向上ーーという「3つの初」を実現した。 今後、同機は主に低空域観光の分野で応用される見込みだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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