中国メディアの快科技によると、中国の自動車大手、長城汽車の魏建軍（ウェイ・ジエンジュン）会長はこのほど、中国の金融情報サービスプロバイダー、新浪財経の鄧慶旭（デン・チンシュー）最高経営責任者（CEO）とのインタビューで、中国車の海外進出の展望について言及し、「中国自動車メーカーのルール無視は中国の世界的な評判を傷つける」との認識を示した。

魏氏は、自動車産業について「全世界に製品を売るという天然の属性がある」とした上で、「われわれは常に国内でも海外でもルールを守らない。他国もわが国に対して抗議するだろう」とし、「メーカーが消滅すれば、その車を購入した消費者を大きく傷つけることになる」と語った。

魏氏は、中国車の海外進出の現状を評価するよう求められ、「10点満点で3点」とし、「実際、一つ一つの項目を比べれば、この点数は高くない」と語った。

魏氏は、自社のオフロードSUV「坦克（Tank）300」を例に挙げ、「ジープはラングラーを中国で50万元（約1050万円）余りで売っている。われわれは性能や快適さなど多くの点でそれを上回るが、20万元で売っている。つまり、われわれ中国のすべての製品は今のところ、海外で売っているのはブランドではなく製品にすぎず、ブランドによるプレミアム価格というものはない」と語った。（翻訳・編集/柳川）