2024年10月2日、韓国・ハンギョレ新聞は「中国の大学が実施した世論調査で、中国人の韓国に対する印象がここ1年で急激に悪化したことが分かった」と伝えた。

記事によると、中国の清華大学戦略安保研究センターはこのほど、4月に18歳以上の中国人男女2662人を対象に実施した世論調査の結果を公開した。

日本、米国、韓国、インド、ロシア、英国、欧州連合（EU）、東南アジア諸国連合（ASEAN）への印象を問う項目では、日本が1．68点で最も印象の悪い国に選ばれた。対象者は各国に対する印象を1～5点（1点は非常に悪い、2点はやや悪い、3点は良くも悪くもない、4点はやや良い、5点は非常に良い）で評価した。

日本の次に悪い評価を受けたのは1．85点の米国で、後にはインド（2．01点）、韓国（2．1点）が続いた。最も印象が良い国は3．66点のロシアで、ASEAN（2．75点）とEU（2．61点）もまずまずの評価を受けた。

中国人の日本と韓国に対する印象はここ1年で急激に悪化している。韓国は昨年の2．6点から今年は2．1点に、日本は2．19点から1．68点に大幅に下落した。米国は2．19点から1．85点で下落幅は比較的小さかったという。

記事は「日本と韓国は中国の隣国でありながら米国側に立ち、制裁などに積極的に賛同しているため、印象が急激に悪化したものと考えられる」「日本の場合、昨年8月に始まった福島第一原発処理水の海洋放出の影響もあるとみられる」などと分析している。

今回の調査では、米国国民と米国政府それぞれに対する好感度も問われた。米国国民に対して「好感がない」と答えた割合は17．4％にとどまったが、米国政府に対して「好感がない」と答えた割合は81．4％に上ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「嫌いなのはお互い様」「韓国人の中国に対する印象も悪い。韓国の歴史や文化を盗もうとするから」「韓国に劣等感を抱いているだけでは？」などの声が上がっている。

また、「日中韓はなぜこんなに仲が悪いのか」「グローバル化時代に敵を作る尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の愚かな外交」「韓国は何の利益も得られずただ嫌われるだけ」「ここまでして何も得られていない韓国…」などとため息交じりの声も。

その他、「中国は周辺国みんなを嫌っている。韓国はなんとか日本と仲良くなりつつあるけど」「韓国が好きな中国人も多いよ」などの声も見られた。（翻訳・編集/堂本）