岸田首相、退任後の道は?中国人識者「三つの選択肢に直面」―中国メディア

Record China    2024年9月27日(金) 17時20分

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中国メディアの観察者網は26日、「間もなく退任する岸田文雄首相は三つの選択肢に直面」とする文章を掲載した。

中国メディアの観察者網は26日、「間もなく退任する岸田文雄首相は三つの選択肢に直面」とする文章を掲載した。執筆者は中国・遼寧大学日本研究センター客員研究員の陳洋(チェン・ヤン)氏だ。

文章は、「日本の政界には『かつて首相を務め、退任後に公の場から完全に姿を消すことなく、頻繁に登場して批評したり政局に介入したりする小さなグループ』がある」と切り出し、このグループは「首相経験者」と呼ばれるものだと説明。そして、27日の自民党総裁選に言及した上で「岸田氏もすぐに『首相経験者』の一人になる」と伝えた。

文章はまた、「存命の日本の首相経験者は現時点で10人だ」「世界の他の国や地域に比べ、日本は存命の元指導者が最も多い国かもしれない」と述べて、「主な原因は首相が頻繁に交代していることにある」と指摘。「日本の首相経験者のうち退任後に政治の舞台から身を引く人は少数で、『とどまって能力を使う』ことを選ぶ人の方が多い」と続け、「10人のうち完全に引退したのは村山富市氏、細川護熙氏の2人だけだ。日本のメディアで2人の動向に関する報道を見ることはほぼなくなった」とした。

文章は「首相経験者が政界からの完全引退を望まない主な理由は三つある」として、「政治的影響力の維持」「政党政治と派閥闘争」「『長老政治』文化」を挙げている。

うち、「政党政治と派閥闘争」については「与野党ともに経験豊富な首相経験者が党の若手を指導することを必要としている」「首相経験者が引退しないことは党の団結維持につながる」と述べ、「『長老政治』文化」については「『長老政治』文化に基づき、退任した首相の多くは依然、党内に影響力を持ち、自身の経験と人脈を活用し続ける。この文化によってたとえ首相を務めなくても、政治の中で重要な役割を果たすことが可能だ。つまり、彼らは日本の政界のキングメーカーなのだ」と説明した。言い換えると、「日本の『長老政治』文化において『首相になること』は多くの政治家の一生の目標であり、『首相をつくること』こそが本物の影響力の現れ」なのだという。

文章は、岸田首相は「政界にとどまる」「(政治の舞台を去っても政局について意見を述べたり、民間外交を推進したりするなどの)半引退」「完全引退」の三つの選択肢について慎重な検討を迫られることになると述べる一方、「今年67歳の岸田氏は日本の政界ではまだ『若手』であり、ここで完全引退する可能性は低い」と言及。「首相を退任しても国会議員の身分を維持し、次の衆議院選挙で当選する確率は高い」とし、「これを踏まえると岸田氏は今後も政治に参加し新政権の内外の意思決定に影響を与えることが考えられる」と論じた。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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