日本の「米不足」は外国人観光客のせい?根本原因は日本の構造問題―台湾メディア

Record China    2024年9月28日(土) 7時0分

拡大

台湾メディアの東森新聞は27日、「外国人観光客が米(コメ)を食い尽くす?『令和の米騒動』は新米供給で品薄解消も価格は戻らず」との記事を掲載した。

台湾メディアの東森新聞は27日、「外国人観光客が米(コメ)を食い尽くす?『令和の米騒動』は新米供給で品薄解消も価格は戻らず」との記事を掲載した。

記事は、「日本では過去30年で最悪の米不足が起きている。将来日本に遊びに行った際に米が食べられなくなるのか。日本では米不足の原因が外国人観光客にあると指摘されている」と説明し、日本政府も外国人観光客が大幅に増加し白米の消費が増えたことを原因の一つに挙げていることを伝えた。

その上で、円安を追い風に今年は確かに訪日外国人観光客の数が大幅に増加しているとし、今年7月までにすでに2100万人と、前年の通年の数に迫っていることを紹介。一方で、「外国人観光客の増加が米需要を押し上げているというのは合理的に聞こえるが、昨年7月以降、観光客の1年間の白米消費量は約5.1万トン。日本国内の年間消費量は700万トンを超えており、すべてを外国人観光客のせいにするのは難しい」と指摘した。

記事は別の原因として、「日本は昨夏猛暑に襲われ、米の品質に影響を与えたため、市販される米の量が減少したことがある」と説明。「気候変動は世界的な問題であり、台湾は日本と同様に米不足に陥る可能性があるのか。答えはノーだ。なぜなら日本の長期的な構造問題こそが米不足の根本的な原因だからだ」と指摘した。

そして、「日本の米生産量は年々減少しており、1995年までは年平均1000万トンを超えていたが、2023年には661万トンにまで減少した」とし、背景に米農家の高齢化や継承者不足、減反政策があることを紹介。また、「現在は新米が出回ったことで供給自体は回復しつつあるが、かつて5キロ2000円ほどだった価格は2980円に上昇しており、10月までにさらに50%値上がりする可能性もあると言われている」と伝えた。

記事は、「将来的に日本に遊びに行っても変わらずおいしい白米を食べることができるが、おいしいものを食べようとすると財布へのダメージは防ぎようがないかもしれない」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携