「牛乳持ち込み禁止」の学校が物議、校門で荷物検査まで=「利権のため」と批判―中国

Record China    2024年9月28日(土) 21時0分

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中国・山東省徳州市の学校で生徒による校内への牛乳の持ち込みが禁止され、物議を醸している。

中国・山東省徳州市の学校で生徒による校内への牛乳の持ち込みが禁止され、物議を醸している。

現地メディアによると、このほど制服を着た生徒らが学校の校門で順番に荷物検査を受ける様子を撮影した動画がネット上で拡散した。投稿者によると、同校では牛乳の持ち込みが禁止されているという。

ある保護者が「なぜ牛乳を持たせてはいけないのか」と尋ねると、学校関係者は「気温が低く、飲むとおなかを壊す可能性がある」と説明。保護者が「校内でも牛乳は提供されている」と指摘すると、「校内で提供する牛乳は過熱している」と返答した。

同関係者は、校長から「気温が下がってきているため、子どもたちにできるだけ冷たいものを飲ませないように」との指示があったと明かし、「生徒が自分で持ってきたものは学校内で加熱することができない」ことを理由に持ち込みを禁止していると説明した。保護者からは「(気温は)そんなに涼しくなってもいない」との主張が出たが、関係者はそれ以上説明しなかった。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では「学校が生徒の牛乳持ち込みを禁止し荷物検査」がトレンド2位まで浮上。ネットユーザーからは批判の声が上がっており、「校内の購買部の売り上げのためだろう」「言うまでもなく自分たちの利権のため」「学校で買えってことだろ。何の権利があって荷物検査までするんだ」「今何時代だよ。学校が校内での購入を強いるとか、幼稚すぎる」といったコメントが並んだ。

また、中国メディアの大河報は「子どもたちに配慮しているように見えるが、牛乳の持ち込みを一律に禁止することは、人々の納得を得られないだろう」とし、「この奇妙な校則の背後にどんなことが隠されているのが、行政部門がしっかりとチェックし、納得がいく回答を出すことをみんなが期待している」と指摘している。

なお、地元の教育体育局は「この件に注目しており、すでに(学校への)確認と処理を行っている」とした。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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