中国、水素自動車の開発加速を推進

人民網日本語版    2024年9月24日(火) 11時30分

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中国は水素自動車の開発加速を推進している。

資源が豊富で、グリーンで低炭素な二次エネルギーとしての水素エネルギーは、21世紀に最も発展の可能性が大きいクリーンエネルギーとされている。中国国家発展・改革委員会などの当局はこのほど通達した「水素エネルギー産業発展中長期計画(2021−35年)」の中で、水素燃料電池の中・大型車両の応用を重点的に推進し、水素燃料電池などの新エネルギーバス・トラック市場の応用空間を秩序正しく開拓することを明確に打ち出した。人民日報が伝えた。

四川省第1弾となる水素燃料電池都市行政散水車がこのほど、成都市で使用開始された。栄創新能の談剣釗(タン・ジエンジャオ)副社長は、「今回使用開始された4台の車は、栄創新能の水素燃料電池動力シリーズ製品の水素エネルギー道路交通分野における革新的な応用だ。15分の水素充填で400km走行できる。無公害、低騒音、より快適な運転体験などのメリットがある」と述べた。

四川省交通運輸庁の統計によると、都市行政車を含む四川省で推進・応用中の水素燃料路線バスと物流トラックなどの各種水素自動車は600台以上。うち成都、攀枝花、徳陽、内江、資陽、涼山の6市(州)は、水素エネルギー路線バス運行路線を開通している。

専門家によると、水素自動車は水素を燃料とする自動車で、電気自動車(EV)と同じく新エネルギー自動車に属する。双方を比べると、EVは乗用車と小型商用車で明らかな優位性を持つ。一方で、水素自動車は水素充填がスピーディーで、低温による損耗が少なく動力が大きいといった特徴により、現在の主な発展方向は路線バスや長距離大型トラックなどの大型商用車分野となっている。

中国自動車戦略・政策研究センターが7月に発表した報告書によると、中国の燃料電池モデル車は21年下半期以来1万台を突破した。主なシーンは物流配送、通勤旅客輸送、コールドチェーン物流などに集中しており、うち大型トラック物流の応用規模が最大だ。中関村水素エネルギー産業連盟の盧琛[金玉](リュー・チェンユー)事務局長は、「コールドチェーン物流車、49トンけん引車、31トンダンプトラックなどの商用車は現在、水素燃料電池車の市場推進効果が比較的優れている車種で、将来的には一定の需要がある」と述べた。

規模を見ると、中国の水素ステーションの建設は世界の先頭を走っている。23年末現在で累計で完成した水素ステーションは450カ所以上で世界一。しかし市場では、この規模は実際の需要と比べまだ足りないとされている。中国科学院の欧陽明高(オウヤン・ミンガオ)院士は、「中国のEVによる誕生から質の高い発展までの歩みを参照すると、中国の燃料電池車産業の発展は約10年遅れており、応用コストが急速に低下する成長期に入っている」との見方を示した。中国自動車工程学会の予測によると、水素燃料電池車の保有台数は35年に100万台前後に達する見込みだ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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