中国の関税の脅威に対抗するため、仏コニャック業界が動き出す―仏メディア

Record China    2024年9月20日(金) 8時0分

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18日、RFIは中国による報復関税発動を恐れるフランスのコニャック生産者がデモを行ったことを報じた。

2024年9月18日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国による報復関税発動を恐れるフランスのコニャック生産者がデモを行ったことを報じた。

記事は、フランスのコニャック生産者が17日、EUが電気自動車(EV)に制裁関税を発動した報復として中国が欧州産リキュールへの関税賦課を計画していることに反対するデモ行進を行ったと紹介。フランスのコニャック生産者が抗議デモを行うのは1998年以来だと伝えた。

そして、同国南西部のコニャック地方で17日昼に行われたデモには約800人が参加してトラクター約100台も出動、デモ隊が掲げた横断幕には「コニャック乾杯」「バルニエ(首相)は中国に頭を下げさせよ」などと書かれていたと紹介した。また、地元のぶどう栽培者総連合会会長が「状況は差し迫っている。EUがEV問題で立場を決めれば関税は恒久的なものとなり、コニャック産業全体が危機に直面する」と懸念を示したことを伝えた。

記事は、EUによる中国製EVへの補助金調査実施に対する報復として、1月にEUから輸入されるリキュールのダンピング調査を実施したと紹介。中国政府が8月末に「ダンピングの証拠を発見した」とする一方で、コニャックが95%を占める欧州産ブランデーへの臨時関税賦課を「暫時実施しない」と発表したとした。

一方で、フランスコニャック協会会長が「近ごろ貿易会社が税収意向通知を受け取っている」と述べ、中国によるコニャックへの関税が課された場合は平均税率が35%程度になるとの見通しを示したほか、コニャック輸出額の25%が中国向けであり、一部の生産業者は売り上げの60%を中国に依存していることから、コニャック業界からは中国市場を失うかもしれないという不安の声が出ていると述べたことを紹介した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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