<雲中錦書>盆栽で深まる中国との縁

Record China    2024年9月14日(土) 22時40分

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私が初めて中国を訪問したのは25年前になります。無錫市の宜興で盆栽のデモンストレーションを依頼されました。写真は中国でのデモンストレーション。

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私が初めて中国を訪問したのは25年前になります。無錫市の宜興で盆栽のデモンストレーションを依頼されました。その後杭州西安、南通、広州、楊州、余姚市、如皋、深圳、崇明島、福建省、温州上海等の盆栽大会や世界交流会など、100回以上中国に来ています。

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25年間、私は中国を見てきましたが、訪中するたびに驚嘆させられます。なんと言っても国の大きさと五千年の歴史と文化です。街には人が多く活気に溢れています。私は中国に行くたびに元気をもらえます。盆栽は千三百年前に日本に渡来し日本の風土と日本人の感性によって現存の盆栽樹形が確立されました。中国の盆景はおおきくとても伸びやかだが、現存の日本の盆栽はきれいに創られてはいるが、型にはめ込まれた画一化した樹形の盆栽が多い、私は50年間、毎日盆栽にかかわり、76歳になってやっと盆栽の本質が見えてきました。盆栽の魅力は生命の尊厳であり時間経過の芸術である。そこに侘び寂びが生まれてくる。

RUGAO 盆景展中国風

上海Zhongxuan Auction 2024 06


日本の文化は漢字を始め、多くが中国から来たものである。私の三部作盆栽芸術「人」の出版に当たり、アジア太平洋観光社に劉莉生社長から和華編集長の孫秀蓮さんと高谷治美さん、そして当美術館館長の神康文で編集に臨んだ、日中英の324ページの私の集大成の本が出来上がった。

この本の縁で館長の神君と孫さんが結婚し、今は2歳になる男の子がいる、また孫さんの縁で高野山大僧の静慈圓先生との縁もできた。先生は今空海が長安の都で恵果阿闍梨から密教を学んだ、その密教を中国の若い僧侶に継承している。中国で生まれた盆栽を私が今中国の若い弟子達に盆栽を指導していることと似ている。また、先生も日中文化交流を30余年も続けている。昨年中国大阪総領事で薛剣氏の依頼で京都の清水寺の重要文化財の経堂で盆栽の展示と景道のレクチャー、中国に留学していた僧侶大西晶允清水寺法務部長の法話を拝聴した。2017年には日中国交正常化45周年記念の中国景徳鎮陸如師徒陶磁器、書画作品展に招かれテープカットをした。また神戸にある中華同文学校で子供達に盆栽体験をやったり、大阪の万博記念公園での中日友好条約締結45年や、上海市と横浜市の姉妹都市50終焉で盆栽の展示や体験教室とデモンストレーションのパフォーマンスなど中国との交流が多い日々である。

春花園BONSAI美術館 館長 神康文と山東省出身の日中文化交流雑誌『和華』編集長 孫秀蓮の結婚式

中華人民共和国の式典参加 駐日大使夫妻と

中国上海崇明島では”名誉村民”に選出していただいた

温故知新という中国の言葉があるが日本で大成している人物はみんな中国の古典を愛読している。私も論語の孔子や、老子、漢詩の李白や陶淵明などを読んではいるが、なかなか難解である。ここに中国文化の奥深さを知らされるものである。私が出版した2部作盆栽芸術「地」が盆栽を植える盆器、鉢である。特に古渡の陶器に魅せられ、本まで上梓してしまった。その縁で中国上海の紫砂鉢の目利き申洪良氏との縁が深まった。つい先日春季文物芸術品オークションに招かれ、真柏盆栽のデモンストレーションをしたばかりである。とにかく今の中国の発展ぶりはすごいものである。小さな日本の隣の大国とは仲良く交流を続けていくべきである。(盆栽作家 「内閣総理大臣賞」4回受賞、「皐樹展大賞」6回受賞 小林國雄)

親中派として知られる第91代内閣総理大臣福田康夫先生と

唐詩の研究者としても著名な衆議院副議長 海江田万里先生の出版記交流会に

代表作 清風 改作前 1990

代表作 清風 改作後 2013


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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