「狐妖小紅娘・月紅篇」と「四海重明」の不発でファンタジー時代劇がネタ切れとマンネリ危機に?

anomado    2024年8月14日(水) 14時0分

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中国の動画配信サービス・愛奇芸でスタートしたジン・ティエンとチャン・リンホー主演の「四海重明」。視聴成績が振るわず、ファンタジー時代劇全体が苦戦を強いられているとささやかれているもようだ。

中国の動画配信サービス・愛奇芸(iQIYI)で7月31日にスタートしたジン・ティエン(景甜)とチャン・リンホー(張凌赫)主演の「四海重明」。視聴成績が振るわず、ファンタジー時代劇全体が苦戦を強いられているとささやかれているもようだ。

近ごろの大ヒットファンタジー時代劇といって思い浮かぶのは、ユー・シューシン(虞書欣)とワン・ホーディー(王鶴棣)主演の「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」(2022年)、レオ・ロー羅雲熙)とバイ・ルー(白鹿)による「長月燼明」(23年)、ヤン・ズー(楊紫)主演の「長相思」(23年)およびその続編(24年)の数作品のみ。

膨大なネット小説が原点となるファンタジー時代劇は、今どきの注目スターを続々投入し、毎年数十の作品がクランクインしているものの、正真正銘のヒット作は1割未満とみられている。今年配信された同ジャンルの作品のうち最も話題を集めたのが企画の段階から大注目されたゴン・ジュン(龔俊)とヤン・ミー楊冪)が主演を務める「狐妖小紅娘・月紅篇」。しかし、期待とは裏腹に配信後はプラットフォーム内で9000の「ヒット指数」を達成した後、伸び悩む窮地に陥っていた。今配信中の「四海重明」も「ヒット指数」が7000で頭打ちとなり、不発に終わりそうだとささやかれている。

成績不振の主な理由は「ネタ切れとマンネリ」によって視聴者離れが起きていることだ。「蒼蘭訣」を代表とする主人公同士のかわいいやり取りが魅力の「コミカルで幼稚園風なファンタジー」や「長月燼明」をはじめとする「最強魔王の3世にわたる転生物語」、「長相思」が代表する「数奇な運命のヒロインと美男子たちが織り成すドラマチックな演出」など、斬新な着想は初めは中毒性が高いが、同じ設定が繰り返されると次第に新鮮さが失われてしまうのだ。

似た設定で視聴者の変心を招いてしまったのが配信中の「四海重明」だ。お転婆でかわいらしいヒロインと身分を隠し異世界に迷い込んだ主人公というキャラ設定に日常の幼稚園風なやり取りなど、これまでの「ヒット要素」を全部かき集めたが、ファンの反応は微妙のようだ。

この先配信を予定しているファンタジー時代劇の注目作品は、ノリノリ主人公が見どころのワン・ホーディーの「大奉打更人」やヤン・ヤン楊洋)による青春熱血系の「凡人修仙伝」など。「ネタ切れとマンネリ」問題をパスし、大ヒットにこぎ着けられるのか。厳しいチェックが入りそうだ。(翻訳・編集/RR)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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