中国で不満の声、「五輪はわが国の得意種目を削減して欧米が優勢な種目を追加」

Record China    2024年8月11日(日) 21時0分

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中国国内では、五輪大会の種目の入れ替えについて「中国が強みを持つ種目は廃止され欧米が優勢な種目が新規追加されている」との不満がある。写真はパリ五輪会場内の様子。

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五輪大会ではしばらく前から、新たな競技が採用されると同時に、新たな競技が廃止されることが目立つ状態だ。中国の検索/情報サイトの百度はこのほど、五輪では中国が好成績を収めてきた種目が廃止され、欧米が優勢な種目が追加されていると主張し、不満を示す記事を掲載した。以下は同記事の主要部分を再構成したものだ。

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五輪での種目入れ替えは正常だが昨今の状況は不自然だ

今回のパリ五輪大会では、多くの種目が追加され、伝統的な種目では調整されたり、さらには廃止されたものもあった。五輪の種目調整は本来ならば奇妙なことではなく、正常なことと言ってよい。伝統的なスポーツ種目でも、一部は次第にその意義を失ったり、観戦する人を多く獲得できなくなっており、逆に多くの新たな競技が台頭し、影響力を強めているからだ。

しかし不満を感じるのは、今回の五輪で新たに追加された種目は基本的に、欧米が得意だったり欧米で新たに始まったものであることだ。その一方で、わが国に強みのある種目が取り消された。

まず、新たに追加された種目の1つがブレイキンだ。ブレイキンという名を聞いたことがなかった人は多かったかもしれない。ブレイキンは米国で発生したストリートダンスだ。徐々に発展するにつれて、世界的に流行するダンス形式の一つになりつつあることは間違いない。

追加された種目はなぜか米国などが強みもつもの

その点を考えるならば、ブレイキンを五輪競技に追加することには、問題はあまりないようだ。しかし、ダンスの分野には、もっと普及しているものがあるが、五輪の競技には取り入れられてこなかった。そのため多くの人は、ブレイキンが五輪種目に加わることができた理由は、このダンスが米国で発生し、米国に強みがあることである可能性が高いと考えている。

今回の五輪では、ロッククライミングとサーフィンが追加された。確かに一定の普及度はあるが、事情はブレイキンと同様で、もっと普及度が高くて五輪に取り入れるべき種目は多くあるが、今のところ実現していない。

これらの種目も、米国と一部の欧州の国の選手の競技レベルが高い。わが国が欧米諸国とこれらの種目で金メダルを競うのは非常に難しく、好成績を得ることすら困難だ。(中国の)一部のネットユーザーは、「欧米諸国向けにカスタマイズされた新規種目」と揶揄(やゆ)している。

廃止された種目はなぜか中国が強みもつもの

一方で、今回のパリ五輪では重量挙げが、競技全体が廃止されたわけではないものの、前回の東京五輪では14階級が設けられたのに、10階級に減らされた。中国にとって重量挙げは、金メダル獲得を強く期待できる競技だ。東京五輪では、全部で14個の金メダルのうち中国は7個を獲得した。重量挙げの階級を減らすことは、実際には中国のメダル獲得総数に大きな影響を与える。


また、ウィンドサーフィンRSも廃止された。この種目も中国の盧雲秀選手が東京大会で金メダルを獲得するなど、中国が強みを持っていた。その廃止は基本的に、わが国が獲得可能なメダルが1個減ったことを意味する。

中国の好成績を阻止しようとしてもいずれは無力化

パリ五輪大会の種目の調整はこのように、比較的明らかに「的を絞った」ものだったことが分かる。そうでなければ、新たに追加された種目はたまたま全てが欧米が優勢なもので、取り消しあるいは縮小された種目は、たまたま全てがわが国が金メダル獲得を期待できるものだったという偶然が発生するだろうか。そのため、パリ五輪での種目の入れ替えのニュースが伝わると、多くの中国人が「何か他の要因が混入している」と嗅ぎ取って、強い不満を感じた。

しかし、我が国が現在に至って五輪大会などで優秀な成績を収めることができるようになったのは、わが国がスポーツを重視し、力を入れてきたからだ。今回のパリ五輪では、ブレイキンなど新たな種目にも大量の選手を送り込んだ。わが国がこの方式を採る以上、これらの種目でもわが国の台頭を阻止することはできないはずだ。パリ五輪でのここ数日の試合状况からも分かるように、わが国はこれまで劣勢だった種目で金を含むより多くのメダルルを獲得している。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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