開催中のパリ五輪で、現地で姿を見せ話題を集めた中国の女優リウ・シーシー（劉詩詩）について、中国のSNS・微博（ウェイボー）ではその投稿のシェアを制限して過熱ぶりを抑制している。

今回のパリ五輪で、リウ・シーシーはアンバサダーを務めるブランド「オメガ（OMEGA）」の招待により現地に4日間滞在。フェンシングや男子体操などの会場に姿を見せたが、そのファッションや小物、競技を見守る様子を撮った写真、さらには選手はじめハリウッドセレブとのツーショットなどが次々に注目を浴び、ウェイボーではリウ・シーシーに関連するワードが4日間で22回もトレンドランキングのトップを飾っている。

競泳男子100メートル自由形で世界新記録をマークし金メダルを獲得した潘展楽（パン・ジャンラー）選手とのツーショット写真も話題を集めたが、ネットではリウ・シーシーに対し、「選手より目立っている」「応援ではなく商業活動」などといった批判の声が高まった。この影響でウェイボーのリウ・シーシーのアカウントでは、滞在した4日間の投稿文と写真に対し、シェアを制限する措置が執られている。

なお、リウ・シーシーのファンからは、ぬれぎぬを訴える声も上がっている。今回のパリ五輪行きはあくまでブランドの招待であり、投稿された写真の数々を見ると、リウ・シーシーは必ず扇子やパンダのぬいぐるみなど中国要素のアイテムを手にしており、中国文化のPRに一役買っているとの声がある。また、初日に着用していたチャイナカラーのブラウスが459元（約9300円）と比較的廉価だったことに、「五輪をショー会場と勘違いしている」という批判は当たらないとの声も上がっている。（Mathilda）