芸能活動から離れてすでに2年以上になる中国の俳優ダン・ルン（鄧倫）が、出身地の河北省にある博物館に姿を見せ、中国のSNS・微博（ウェイボー）でも注目の話題となった。

ドラマ「霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜」などで知られる人気俳優ダン・ルンに、脱税騒動が持ち上がったのは2022年春のこと。個人所得税の納付逃れが報じられ、上海市税務局では追徴分や罰金など1億600万元（約22億円）の支払い決定を下した。当時、ダン・ルンのウェイボーアカウントは即刻閉鎖され、約20社あった広告契約を一気に失っており、現在も封殺状態が続いている。

今月1日、河北省石家庄市にある河北博物館で、北京の故宮博物館と共同で開催する茶文化の特別展に、ダン・ルンが姿を見せたことが報じられた。黒いキャップに黒いTシャツとシンプルな装いで姿を見せたダン・ルンは、博物館員の説明を熱心に聞き、地元メディアなどが向けるカメラに笑顔を見せており、特別展の宣伝に一役買う形で訪問したとみられている。

封殺状態が続く中、近々の復帰あるいは復帰断念のニュースが繰り返し報じられてきたダン・ルンだが、現在は飲食店のビジネスに注力しているもよう。ダン・ルンは「霜花の姫」での大ブレーク以前に、故郷の友人たちと火鍋店の経営を始めていたが、現在は店舗数も拡大し、ネット販売も好調を示している。

芸能界を離れて久しいダン・ルンだが、その人気は今も根強く、河北博物館によると特別展で販売する茶葉にファンの問い合わせが殺到しているとのこと。入荷は数週間待ちの人気で、反響の大きさから今後は電子商取引アプリの小紅書（RED）でも取り扱いを行うと説明している。(Mathilda)