再上映「君の名は。」が初日で中国アニメの1週間の興収超える!中国ネット「3Dは見たくない」

Record China    2024年7月24日(水) 0時0分

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21日、中国のポータルサイト・捜狐が、アニメ映画「君の名は。」が中国で再上映され、公開初日である今月19日の興行収入が中国アニメ「落凡塵」の1週間の興行収入を超えたと報じた。写真は落凡塵。

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2024年7月21日、中国のポータルサイト・捜狐は、アニメ映画「君の名は。」が中国で再上映され、公開初日である今月19日の興行収入が中国アニメ「落凡塵」の1週間の興行収入を超えたと報じた。

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記事は、「中国アニメ『落凡塵』は上映6日で累計興行収入がやっと2000万元(約4億3000万円)を突破した。オンラインでの評価は良く、観客はその美しい作画と感動的なストーリーを高く評価しているが、興行収入の面では期待に応えられなかった。それとは対照的に、日本の名作アニメ『君の名は。』は再上映初日に3700万元以上(約8億円)の興行収入を記録。同作は8年前の作品でありながら、世界中で多くのファンを持ち、その優れたストーリーと精巧な制作により、再上映でも強い魅力を放っている」と評した。

「君の名は。」

その上で、「これら2本のアニメ映画の興行収入の差異について議論する中で、多くのネットユーザーは『3Dは見たくない』と述べている」と言及。「現在、3Dアニメーションの技術は徐々に成熟してきているが、多くの観客は依然として伝統的な2Dアニメーションを好む。彼らは、2Dアニメーションには繊細な感情表現や昔ながらの画風に独自の強みがあると考えており、3Dアニメーションは時に華やかすぎて、感情表現に欠けると感じているのだ」と説明した。

記事によると、あるネットユーザーは「私は『君の名は。』のような2Dアニメーションが好きです。その美しい作画と感動的なストーリーは他にない魅力があります。それに比べて、多くの3Dアニメーションは技術的には進んでいますが、感情的な共鳴が少ないと感じます」とコメントし、別のネットユーザーは「中国アニメが発展するためには、いつか3D制作を放棄できるようになる必要があります。3D制作が簡単とか安いというわけではありませんが、2Dアニメーションや古い世代の芸術家が作った水墨画や影絵芝居のアニメと比べると、3Dはやはり見劣りします。3Dアニメーションが嫌いというわけではなく、2Dアニメーションや他の制作方法と比べると、3Dアニメーションは風情が足りないと感じるのです」と述べたという。

記事は、「『君の名は。』は、その独特で情感豊かなストーリー、美しい映像、感動的な音楽が、人々の心に深く刻まれている。今回の再上映は、古くからのファンには懐かしさを蘇らせ、新しい観客には名作との初めての出会いとなるだろう」とし、ある観客が「『君の名は。』が再上映されると聞いて、もう一度映画館で見たいと思いました。これは名作への敬意を表すだけでなく、青春の思い出を振り返る機会でもあります」と述べたことを紹介した。

一方で、「『落凡塵』は興行収入の面では期待に応えられなかったものの、ストーリーに対する評価では、中国アニメの進歩と潜在力を示した。中国アニメの制作レベルが向上するにつれ、ますます多くの優れた作品が登場する。今後、中国アニメはストーリー作成、技術レベル、市場プロモーションなどの面でさらなる努力が必要だが、これにより、より多くの観客の支持を得られることだろう。筆者個人としては、中国アニメが制作形式の多様化を図ることを望んでいる。例えば、中国アニメ『紅き大魚の伝説』はストーリー面で批判されたが、その2D映像における『2次元』としての親しみやすさは多くの好感を得た」と評した。

中国国産アニメ『落凡塵』

そして結論として、「再上映された日本のアニメ『君の名は。』の初日興行収入が、中国のアニメ『落凡塵』の1週間の興行収入を大幅に上回った現象は、観客が名作を好むことを反映しているだけでなく、現在のアニメ市場における2Dと3Dアニメーションの人気の違いも示している。中国アニメにとって、今後の発展の道は険しいものであるが、不断の革新と努力により、より多くの優れた作品が登場し、観客の心を掴むことができると信じている」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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