韓国の子どもたちに広がる”皆勤こじき”文化に海外メディアも注目「社会的圧力と関係がある」

Record Korea    2024年7月13日(土) 15時0分

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8日、韓国メディア・アジア経済は「韓国の小学生たちが学校に休まず通う生徒を『皆勤こじき』と呼んでいることが問題視されている中、海外メディアがこの状況を取り上げて報じた」と伝えた。資料写真。

2024年7月8日、韓国メディア・アジア経済は「韓国の小学生たちが学校に休まず通う生徒を『皆勤こじき』と呼んでいることが問題視されている中、海外メディアがこの状況を取り上げて報じた」と伝えた。

香港英字メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は現地時間6日、「皆勤は昔から道徳的な義務とみなされてきたが、最近はワークライフバランスを重視する雰囲気が形成され、変化が生じてきている」と指摘。「韓国の若者たちにとって『完璧な出席』は、『旅行や休息の時間や金がなく、ひたすら学習と収入創出に専念していることを意味するもの」だと説明している。

またSCMPは、韓国のコミュニティーに投稿され物議を醸した小学4年生の息子を持つ父親Aさんの事例を紹介している。

Aさんは投稿で「息子が友達から『皆勤こじき』とからかわれて泣いた」「学期中、体験学習(事前に学校に申請すると、旅行などが校外学習と認められ、後日レポートを提出するとその期間は出席扱いになる)に行かない家庭がそんなに珍しいとは思わなかった」と明かしている。息子をなだめるためにAさんが国内旅行を調べていると、息子は海外旅行がいいと希望し、「(国内旅行だと学校で他の生徒から)どこに行ってきたのか聞かれた時に恥ずかしい」「みんなはグアム、シンガポール、ハワイなど外国に行く」と話したという。

Aさんは妻と話し合って息子と妻の2人で海外旅行させることを決めたといい、「最近は比較文化が極限に達していると思う。まったく、息苦しくて行きづらい世の中になった」と語っている。

SCMPは韓国の専門家のコメントを引用し、「『皆勤こじき』という言葉は物質主義とし烈な競争などによる社会的圧力と関係がある。心理的に否定的な影響を与える懸念がある」「成長期にこうしたからかいを受けると、その烙印(らくいん)が一生の傷になる可能性が高い」と指摘している。

記事には海外のネットユーザーから「こんな言葉を作り出した人はなんて利己的なのか」「胸が痛む言葉だ。勤勉だから成し遂げられること、プライドを持ってほしい」などのコメントが寄せられていたという。

韓国のネットユーザーからは「学校をさぼって遊びにいったことが自慢になる時代。何かが間違っている」「海外旅行ができなくても真っ直ぐ正しい人間に育ってくれればいい。こんなひどい言葉を吐く子の親も人間性が知れているから何もうらやむことはない」「自分が子どものころはほとんどの生徒が6年間皆勤か精勤で、それが当たり前だと思っていたけど、随分時代が変わったんだな。それだけ学校の価値が変わったということだね」「ちゃんとした長期の休みがあるのに、なぜわざわざ学期中に旅行に行くのか」「学期中なのに旅行に行くのは『旅行こじき』だ。長期の休み中だと費用が高くつくから、安い時期に行くんだよ」などの声が上がっている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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