「春耕」の様子を描いた茶碗、コミカルな要素も―中国

人民網日本語版    2024年3月21日(木) 19時30分

拡大

「五彩耕織図碗」には、牛の背に乗った農夫が描かれており、その後ろには家屋が整然と建ち並んでいる。

(1 / 2 枚)

「春耕」とは、春に田畑を耕すことで、1年の農作業の始まりを意味している。「五彩耕織図碗」には、牛の背に乗った農夫が描かれており、その後ろには家屋が整然と建ち並んでいる。道にはコケの生えた石が幾つも並んでおり、農家にとって繁忙期であるものの、のんびりとした雰囲気が漂っている。その近くでは、農夫が水牛を使って田んぼを入念に耕し、土と肥料が均一になるように混ぜながら、土ならしをしている。茶碗の内側の底に描かれている3頭目の牛の背には男の子が乗って、笠を高く上に投げており、農家にとって忙しい「春耕」を描いた絵にコミカルな要素が加えられている。

その他の写真

茶碗に描かれている「春耕」の様子は、清代の康熙帝の「御制耕織全図」をモチーフにしている。康熙帝は江南地方を視察した際、楼璹が描いた「耕織図」を見て、それを宮廷に持ち帰り、画家の焦秉貞に「御制耕織図」を描かせた。伝統的な中国画と比べると、焦秉貞は「御制耕織図」に西洋画の透視図法を融合させており、中国と西洋の画法を組み合わせた新しい画風となった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)


※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携