2014年8月21日、中国紙・参考消息（電子版）によると、中国・上海の地下鉄車内で今月上旬、白人男性が意識を失い床に倒れたものの、乗客は男性をその場に放置して一斉にその場から逃げ出していたことが分かった。米メディアは「中国の地下鉄でトラブルに遭っても、他人の助けは望まないように」と呼びかけている。

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米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、9日午後9時半ごろ、上海市地下鉄2号線の車内で白人男性が気を失った。男性は当初隣の女性にもたれかかるようにしていたが、数秒後に座席の上に崩れ落ち、列車が減速すると床にあおむけに横たわる状態になった。

しかし、乗り合わせていた乗客は誰一人男性を助けようとせず、立ち上がって次々にその場から「逃走」。10秒足らずで車両は空っぽになった。監視カメラの映像によると、何者かが「事件だ！」と叫び、乗客が一斉に逃げ出した。倒れた男性はその後、駅員に救助された。

中国では最近、駅や列車でのテロ事件が相次ぎ、乗客が車内での不測の事態に敏感になっている。（翻訳・編集/AA）